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ハン・グァンソンのユベントス加入が合意に達しなかった理由

 2018年1月の移籍市場では「ユベントスがハン・グァンソンの獲得を目指し、積極的に動いている」との報道が出ていました。しかし、交渉は合意に達することはありませんでした。その理由を考察することにしましょう。

画像:カリアリに復帰したハン・グァンソン
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1:ハン・グァンソンの価値はオルソリーニと同等

 2017/18 シーズン前半戦をペルージャ(セリエB)でプレーしたハン・グァンソン選手の価値はオルソリーニ選手(現・ボローニャ)と同等と言えるでしょう。

  • リッカルド・ オルソリーニ(1997年1月生まれ)
    • 2016/17 シーズンをアスコリ(セリエB)でプレー
    • 41試合(先発32試合)で8得点6アシスト
    • セリエBの最優秀若手選手賞を受賞
    • 2017年5月に韓国で行われた U-20 W杯の得点王
  • ハン・グァンソン(1998年9月生まれ)
    • 2017/18 シーズンをペルージャ(セリエB)でプレー
    • 17試合(先発15試合)で7得点3アシスト

 ユベントスはオルソリーニ選手を「移籍金600万ユーロ+ボーナス400万ユーロ」で獲得しています。ただ、獲得したのは2017年1月でした。そのため、2016/17 シーズン終了後であれば、移籍金だけで1000万ユーロを超えていても不思議ではないと言えるでしょう。

 しかし、それでも1500万ユーロを上回ることはありません。したがって、カリアリがハン・グァンソン選手に強気で付けた値段が高すぎたため、交渉がまとまらなかったことが原因と思われます。

 

2:モイゼ・ケーンの存在

 カリアリにとって、計算外だったのはモイゼ・ケーン選手の存在でしょう。2000年生まれのケーン選手が存在感を増したことで、ハン・グァンソン選手に多額の移籍金を提示する意味が薄れたからです。

表:モイゼ・ケーン選手の出場成績
  大会名 得点 時間
2016/17
(ユベントス)
セリエA 3 1 17'
UEFA CL 1 0 6'
合計 4 1 23'
  大会名 得点 時間
2017/18
(ベローナ)
セリエA 16 (9) 4 861'
イタリア杯 1 (1) 0 90'
合計 17 (10) 4 951'

 ハン・グァンソン選手は今季セリエBで7得点ですが、ケーン選手はセリエAで4得点です。しかも、第22節フィオレンティーナ戦で2得点を決めており、評価を高めている状態と言えるでしょう。

 ケーン選手は現状で “ユベントスのクラブ育成選手” の資格を満たす選手です。そのため、ユベントスにとってケーン選手が最も重要度が高い若手有望株選手であり、無理に譲歩してまでハン・グァンソン選手の保有権を獲得する意味はない状況だったのです。

 

3:強気の交渉が裏目に出たカリアリとハン・グァンソンに待ち受ける苦難

 カリアリは強気で交渉に臨めば、ユベントスが折れると読んでいたのでしょう。しかし、ケーン選手は成長曲線を描いていますし、オルソリーニ選手の保有権もユベントスは持っています。そのため、ユベントス側が譲歩する価値を見出せなかったことで合意に達しなかったのだと思われます。

 さて、(交渉決裂で)厳しい立場に置かれたのはカリアリとハン・グァンソン選手です。

 カリアリ(セリエA)に保有権を戻したため、後半戦はセリエAの舞台で価値を高めなければならない状況に置かれました。3-5-2 で戦うカリアリでハン・グァンソン選手がプレーできるポジションはセカンドトップだけで、ジョアン・ペドロ選手やジエゴ・ファリアス選手とのポジション争いが待ち受けているのです。

 残留争いに巻き込まれ始めたカリアリが FW の若手選手を積極的に起用する可能性は少ないと予想されます。

 試合に出場し、ピッチ上で結果を残さなければ、選手の価値が高まることはありません。また、若手という肩書きも時間とともに薄れる訳ですから、今冬にカリアリが要求した移籍金を得ることも難しくなるでしょう。

 

 ハン・グァンソン選手の移籍金は「ボーナス込みで1200万ユーロ」が現状の最高評価と言えるはずです。チェッリ選手(ペルージャ)の保有権譲渡で相殺すると、500万ユーロ前後が妥当な範囲でしょう。

 それを上回る要求をしたカリアリにユベントスが応じる必要がなかったのです。ハン・グァンソン選手がカリアリを残留に導く活躍を見せれば、最終的にカリアリが交渉の勝者になるでしょう。どういった結末が待ち構えているかは今季後半戦で示されることになるはずです。