アリアンツ・スタジアムで行われた 2017/18 セリエA第23節サッスオーロ戦はA・サンドロ選手のゴールを皮切りに7得点をあげたユベントスが 7-0 で勝利しました。

両チームの先発した選手とフォーメーションは以下のとおりです。

Juventus [4-3-3] |
US Sassuolo [4-3-3] |
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GK | 1: ブッフォン ![]() |
47: コンシーリ |
DF | 2: デ・シリオ 24: ルガーニ 3: キエッリーニ 12: A・サンドロ |
21: ポル・リロラ 5: レモス 15: アチェルビ 13: ペルーゾ |
MF | 6: ケディラ 5: ピアニッチ 14: マテュイディ |
7: ミッシローリ 4: マニャネッリ ![]() 32: ダンカン |
FW | 33: ベルナルデスキ 9: イグアイン 17: マンジュキッチ |
25: ベラルディ 30: ババカル 16: ポリターノ |
ユベントスのアッレグリ監督は 4-3-3 を選択。バルザーリ選手とベルナルデスキ選手を先発に起用する布陣を予定していたものの、負傷で急遽ルガーニ選手に入れ替えて試合に臨みます。
対するサッスオーロのヤキニ監督も 4-3-3 を選択。新加入のババカル選手が CF に入り、両翼をベラルディ選手とポリターノ選手が務める陣容で試合を迎えます。
主審・ジャコメッリ、VAR ・パスクアに前日変更された試合は両チームともにパスミスが目立つ展開でスタートする。落ち着きのない状況で先手を取ったのはユベントス。9分に CK から混戦が生じ、最後はA・サンドロが蹴り込んで先制に成功する。
ユベントスは24分に右 CK を手前でA・サンドロがフリックしたボールをケディラが合わせ、リードを2点にする。ところが、マテュイディが太ももを痛め、マルキージオを途中交代を余儀なくされてしまう。
だが、嫌なムードは27分にスローインからのプレーでピアニッチが前線に送った縦パスにケディラが反応。GK コンシーリの動きを冷静に見極めて、ドッピエッタを達成。ケディラは38分にマルキージオのフィードをエリア内で落とし、ピアニッチのゴールをアシスト。前半でお役御免となった。
後半開始と同時にアッレグリ監督は2枚代えを敢行。この時点で交代カードを使い切る。
勝敗の行方はほぼ決した状況だったため、注目点は「イグアインのゴール」と「負傷者なく無失点で終えられるか」に集約されることとなる。
すると、63分にストゥラーロがベルナルデスキに預けたボールがイグアインに渡る。イグアインがペルーゾの股下を抜くシュートを決め、チーム5点目を記録する。
勢いに乗ったイグアインは74分にマルキージオのロングフィードに反応。GK も交わしてゴールを決め、この日2点目をあげる。83分にはベルナルデスキとの連携から再びゴールを決めたイグアインはユベントス加入後は初めてとなるトリプレッタを達成。
結局、試合は 7-0 という大差で終了。得点力の低下が言われていたユベントス攻撃陣が奮起し、サッスオーロを退けた。
試合に出場したユベントスの監督・選手などへの採点は次のとおりです。
GK: ブッフォン 6.5
集中力を切らさず、パフォーマンスを発揮。リロラのシュートを良い飛び出しで防ぐなど状態の良さを示した。
DF: デ・シリオ 6.0
右サイドでポリターノを抑え、守備の仕事を果たした。ただ、ベルナルデスキとの連携には改善の余地がある状況だと言えるだろう。
DF: ルガーニ 6.0
ババカルを封じ、身体を張って先制点のきっかけを作った。前半だけで交代となるプレー内容ではなかっただけに途中交代は気になったところだ。
DF: キエッリーニ 6.0
中央でサッスオーロ攻撃陣に起点を作らせず、クリーンシートの達成に貢献。状態の良さを示した。
DF: アレックス・サンドロ 7.0
CK で大きな存在感を発揮。先制点と2点目で決定的な仕事をし、連戦となったチームを楽にする働きを見せた。
MF: ケディラ 7.0
2ゴール1アシスト。中盤で運動量を示した上、ゴール前でも決定的な仕事をし、前半だけで試合の行方を決定づけるパフォーマンスを披露した。
MF: ピアニッチ 6.5
中盤でボールを動かし、良質なパスを前線に供給した。ケディラの落としから力みのないシュートをゴールに突き刺すなど実力を遺憾なく発揮した。
MF: マテュイディ ー
裏のスペースへの飛び出しで持ち味を見せるも、負傷により前半で退くこととなった。どのぐらいで復帰できるのかが注目点だ。
FW: ベルナルデスキ 6.0
2アシストは評価されるべき点ではあるものの、シュートに正確性を欠いたことと安易なパスミスは反省すべき点となった。
FW: イグアイン 7.5
前半はパーティーに参加できなかったが、後半だけでトリプレッタを決めるなど独壇場となった。チャンピオンズリーグ再開を前にゴール量産体制に入ったことは大きい。
FW: マンジュキッチ 6.0
攻守にサポート役として奮闘。ゴールやアシストという得点に直結する仕事はできなかったが、黒子役として献身的に働いた。
【交代選手など】
MF: マルキージオ 6.5
26分に負傷したマテュイディに代わって出場。中盤でバランスを取り、イグアインにパスを通すなど上々のパフォーマンスを見せつけた。
DF: ベナティア 6.0
ルガーニとの交代で46分から出場する。タックルの質の高さでルガーニとの違いを見せ、危なげなくクリーンシートの達成に貢献した。
MF: ストゥラーロ 6.0
46分からケディラに代わり、出場機会を手にする。スリップする場面もあったが、中盤を走り回り、期待された仕事を果たした。
アッレグリ監督 6.5
連戦の中で 7-0 のスコアは最高と言えるだろう。だが、ターンオーバーを避けたことの代償で2選手を失った可能性があることは悔やまれる。ルガーニを前半だけで下げた理由がベナティアとブッフォンの連携を高めることでなければ、チームが瓦解する種になりかねないと言えるだろう。
ジャコメッリ主審 6.0
主審を務める予定だったパスクアに代わり、急遽試合を担当。フィジカルコンタクトを容認したため、試合はバトルとなったが、判定基準は一定で公平なものだった。