ユベントスは公式サイト上でセリエAのカリアリに期限付き移籍をしているアルベルト・チェッリ選手の買取条件が満たされたため、選手の買取義務が発生し、カリアリに完全移籍することが確定したと発表いたしました。
プレスリリースの内容は以下のとおりです。
トリノ、2019年2月19日 ー ユベントス・フットボールクラブはカリアリ・カルチョとの契約で提供されていた条件が満たされたことにより、選手アルベルト・チェッリの登録権が3年分割900万ユーロが支払われることと引き換えに譲渡されたことを報告いたします。
この取引により、840万ユーロの経済的なプラス効果がもたらされます。
パルマの下部組織出身のチェッリ選手は1996年4月生まれの22歳。パルマが経営破綻した 2015/16 シーズン終了後にユベントスが保有権を獲得し、セリエBを中心に研鑽を積んで来た大型 CF です。
大会名 | 試 | 得点 | 時間 | |
---|---|---|---|---|
ペルージャ (2017/18) |
セリエB | 33 (27) | 15 (10) | 2388' |
プレーオフ | 1 (1) | 0 | 90' | |
イタリア杯 | 3 (3) | 4 (2) | 270' | |
全試合 | 37 (31) | 19 (12) | 2748' | |
カリアリ (2018/19) |
セリエA | 8 (5) | 0 | 413' |
イタリア杯 | 2 (1) | 1 | 95' | |
全試合 | 10 (6) | 1 | 508' |
昨シーズンはセリエBのペルージャで存在感を発揮しましたが、今季はマラン新監督のカリアリではパボレッティ選手の控えという立場のため、出場時間を思うように積み重ねることができていません。
ただ、若手選手であるため、伸びシロは十分に残されている状況と言えるでしょう。
ユベントスがチェッリ選手を手放した理由は「他にも有望株選手が控えているから」です。
- アンドレア・ファビッリ(22):
- 大型の CF
- ジェノア(セリエA)に買取り義務が付随した期限付き移籍中
- モイゼ・ケーン(18):
- エリア・ペトレッリ(17):
- 2001年8月生まれの17歳
- プリマベーラに所属する大型 CF
- 2019年に行われた U-19 のスペイン戦で1得点1アシスト、フランス戦で2アシスト
ユベントスにはケーン選手という超有望株の若手選手がいますが、プリマベーラ(= U-19)に所属するペトレッリ選手も将来を嘱望されるだけの結果を残しています。
チェッリ選手やファビッリ選手と同じ大型 CF に分類できる体格を持ち、U-19 イタリア代表に飛び級で招集されているのです。また、ユベントスのクラブ内育成選手の資格を満たすのは時間の問題ですから、ケーン選手やペトレッリ選手に賭ける判断をするのは合理的と言えるでしょう。
とは言え、チェッリ選手はフリーで獲得したに等しく、ユベントスの財務に大きなプラスをもたらしたことは間違いありません。ドログバ、クローゼ、ルカ・トーニといった名ストライカーは「遅咲き」の選手です。
チェッリ選手がサルディーニャで大きく花開くことを期待したいと思います。