『トゥット・スポルト』は「右ひざ前十字靭帯の怪我から復帰したピアツァ選手が出場機会を確保するために今シーズンの残り期間は半年間のローン移籍になるのではないか」と報じています。
トゥット紙が報じた「半年ローン」の可能性は十分にあると言えるでしょう。なぜなら、相応のメリットがあるからです。
- 4-3-3 への移行が現実味を帯びる中、FW 登録7選手は多すぎる
- 負傷明けのピアツァ選手の序列はおそらく FW の7番手
- クロアチア代表としてW杯に参加するには出場機会の確保が望ましい
4-2-3-1 がメインであるなら、FW 登録が7選手(クアドラード、イグアイン、ディバラ、D・コスタ、マンジュキッチ、ピアツァ、ベルナルデスキ)で問題ないでしょう。しかし、4-3-3 となれば、多すぎる状況です。
出場するチャンスすら満足に手にすることができない状況なのですから、期限付き移籍を検討するだけの事情ができていると言えるでしょう。
ちなみに、トゥット・スポルトは移籍先として、ユベントスと “友好的なクラブ” を候補にあげています。具体的にはサッスオーロ、ジェノア、ボローニャ、ベローナです。
いずれのクラブも 4-3-3 またはトップ下に該当するポジションがあるシステムを採用しており、出場機会を積み重ねる上では理想的と言えるでしょう。
その際、ユベントスにとってデメリットとなるのは “逆足のウィンガー” がいなくなることです。左サイドでのカットインからシュートまで持ち込む能力を持った「右利きのウィング」はピアツァ選手だけです。マンジュキッチ選手やクアドラード選手は特長が異なるため、この点を首脳陣がどう判断するかだと思われます。
仮に、ウィンターブレイクまでにピアツァ選手のトップチームでの出場時間がゼロなら、半年のローン移籍に踏み切ったとしても不思議ではありません。どういった展開となるのかに注目です。