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イカルディ売却を狙うインテル、今度は「クアドラード+金銭」をユベントスに提案?

 ガゼッタ・デッロ・スポルト』によりますと、イカルディ選手の放出を目指すインテルがユベントスに「クアドラード+金銭」を検討しているとのことです。ユベントス側のニーズに合致しているとは言い難い状況となっています。

画像:新たなトレード対象として名前が出たクアドラード
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 ピッチ内外で規律を重んじるコンテ監督が就任したことで、イカルディ選手の放出は既定路線と言えるでしょう。そのため、インテルは次のような形での放出を考えていると思われます。

  1. (インテルの評価額である)7000万ユーロで売却
  2. ディバラ選手との交換トレード
  3. クアドラード選手+金銭

 これらはいずれも「インテルが損失を出さない内容」であり、ユベントスには応じるメリットが乏しい状況です。イカルディ選手を獲得するメリットが見出せないだけに、「飛ばし記事の域を出ない」と言えるでしょう。

 

 その理由はユベントスが抱える FW 陣の人数です。

表1:ユベントスの選手(2019/20 シーズン・暫定)
  選手名
FW
(10)
CF ロナウド、マンジュキッチ、ケーン
WG ディバラ、D・コスタ、クアドラード、ベルナルデスキ
イグアイン、オルソリーニ、ピアツァ

 現状でユベントスは FW 登録の選手を10選手抱えています。3トップを採用するにしても、明らかに多すぎます。6選手ほどに留めるべきと言えるでしょう。

 また、センターフォワードも現時点で4選手を擁しており、ロナウド選手とイグアイン選手は高給取りです。

 そこに “5人目のCF” としてイカルディ選手を大金を費やして獲得するなどナンセンスと言わざるを得ません。「守備での貢献度が低い CF 型の高給取り FW のみで構成された3トップ」を機能させることができる監督など見当たらないからです。

 

 インテルはコンテ監督が3バックを採用することが濃厚であるため、WB として上下動を繰り返すことができるクアドラード選手に興味を示すのは自然なことでしょう。「適正価格による獲得オファー」と「選手の移籍希望」があるなら、相手がインテルでも応じるべきです。

 ただ、イカルディ選手のトレードが条件に含まれているなら、オファーは却下すべきです。FW 陣のスリム化を図る必要があるユベントスのフロント陣がどのような動きを見せるのかに注目です。