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ポグバがやったとされる侮辱ジェスチャーとは?

 ユーロ2016のグループステージ、アルバニア戦でポグバ選手が “侮辱ジェスチャー” をしたのではないかと報じられましたが、選手自身が否定しました。どういった経緯だったのかを確認することにしましょう。

画像:疑惑を呼んだポグバのアクション
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 ポグバ選手は "Gesto dell'ombrello" と呼ばれるジェスチャーを行ったのではないかと疑われました。

 日本では馴染みのない「傘のジェスチャー」と訳される行為ですが、イタリアでは誰もが知る “下品なジェスチャー” として知られているものです。ポグバ選手がイタリア・ユベントスでプレーするということもあり、疑いがかけられたものと思われます。

 “傘ジェスチャー” のポーズですが、「片方の手で拳を作り、顔の位置付近にまで持ち上げ、拳を作った方の腕に反対側の手を当てる」というものです。

 このジェスチャーに込められた意味は中指を立てることと同義(=ふぁっく・ゆー)であり、「侮辱する意図がある」と見なされ、特にイタリアではトラブルの原因となります。

 

 ちなみに、このジェスチャーを思いっきりやったスポーツ選手も実際に存在します。

画像:ピラッツィ選手(ヴァルディアーニ)による不適切なジェスチャー

 2014年のジロ・デ・イタリア第17ステージでステファノ・ピラッツィ選手がステージ勝利した際にゴールシーンで “傘ジェスチャー” をやりました。

 当時、ピラッツィ選手はプロ5年目。レースでの走り方などを批判され、メディアから「あいつは勝てない」と言われ続けたことへの反逆心から「初勝利でその怒りが爆発した」とコメントし、記者会見で自らの行為を謝罪したことで騒動にはなりませんでした。

 メディアからのバッシング度合いですが、日本で言いますと、与党・自民党の政治家へのメディアバッシングと同程度はあると言えるでしょう。そのぐらいの理不尽さや激しさがあるのです。

 

 ポグバ選手は「得点が決まった際に、拳と腕を上げて喜ぶことは自分にとって当たり前のこと。それ以上でもそれ以下でもない」とコメントしています。

 “傘ジェスチャー” には「ざまぁ見ろ、お前ら(=メディア)の負けなんだよ!」というニュアンスもありますので、「選手を批判し続けてきたメディアが侮辱された」と考えた一部のメディアが騒ぎ立てたと見ることもできる内容です。

 ジェスチャー自体が問題なら、ラグビーのニュージーランド代表が試合前に行うハカは論外となります。

画像:オールブラックスによるハカ

 チーム全員で “傘ジェスチャー” に合致する行為を「試合前の儀式」という理由で行っているからです。

 ポリティカル・コレクトネスを求めるメディアの価値観を要求するのであれば、選手に対して敬意を払おうともしないメディアの姿勢をまずは改めるべきでしょう。自分たちは相手を侮辱しておきながら、相手から侮辱されると被害者として振る舞う態度は非常にみっともない限りです。