「ユベントスがミリンコヴィッチ=サヴィッチ獲得に再挑戦するかも」と『ガゼッタ・デッロ・スポルト』や『トゥット・スポルト』が報じています。
ただ、2022年夏とは状況が大きく異なります。したがって、イタリア・メディアが報じたようにユベントスが動くかは微妙と言わざるを得ないでしょう。
ユベントスが2022年夏の移籍市場でラツィオのミリンコヴィッチ=サヴィッチ選手の獲得に本腰を入れていたことは事実と思われます。以下の理由があったからです。
- ポグバが右半月板を負傷し、2ヶ月前後の離脱が有力視
- ラビオのマンチェスター・ユナイテッド移籍が目前に
ラツィオが要求する移籍金も「ラビオ選手の売却益」である程度は補填できます。
そのため、2022年8月にユベントスがミリンコヴィッチ=サヴィッチ選手の獲得に向けて動くことは合理的でした。
ところが、2022/23 シーズン前半戦を終えた時点で状況は変わってしまいました。
- ラビオの大躍進
- ポグバの回復状況
- ラツィオの売却に対する意向
最も大きいのは「ラビオ選手の大躍進」でしょう。「ラビオ選手と契約延長した方がミリンコヴィッチ=サヴィッチ選手を獲得するよりも費用対効果が高いのでは?」と言えるパフォーマンス内容だからです。
また、ユベントスはラビオ選手の躍進で「ポグバ選手が不在でも中盤 MF 陣は何とかなった」という結果を手にしました。
そして、ミリンコヴィッチ=サヴィッチ選手が所属するラツィオはロティート会長が「安売りするつもりはない」と宣言済みです。
したがって、“財政問題を抱えるユベントス” が巨額の移籍金を投じてまでミリンコヴィッチ=サヴィッチ選手の獲得に乗り出す可能性は高くはないでしょう。
カタールW杯で記事のネタに困ったイタリア・メディアによる「穴埋め記事」と言って問題ないと思われます。