EURO 2024 フランス対ベルギー戦の観戦に訪れていたポグバ選手が『スカイ・イタリア』からのインタビュー取材に応じていましたので概要を紹介いたします。
ポール・ポグバ選手:
「人々からの愛情を感じることができて本当に幸せです。今日はフランス代表戦の観戦に来ました。
ファンを目にし、偉大な愛情を感じたことが私を幸せにしました。ピッチから離れていましたし、私の名前のチャントを耳にするのは素晴らしいことです。
私が引退すると発言しているインタビューを目にしたことがないのであれば、それ(=ポグバは終わったと語ったインタビュー)はそうではないという意味です。私はまだサッカー選手のように感じていますから。
私は不正義と戦いたいと思っています。インタビュー映像に関してはすべてを視た訳ではありません。何かを挿れられていましたし、私は話し終えてもいませんでした。
ポグバは終わっていません。ポグバはここにいますし、私が引退を公言するまでは心配しないで下さい。
私は復帰を渇望していますし、プロ選手になりたい子供のように感じています。トレーニングを継続していますし、ピッチに復帰するためにできることはすべてしています。
最新のニュースによると、私はまだユベントスの選手です。契約は有していますが、ディレクター陣や監督と話す機会はありません。沈黙が続いています。
彼らはスポーツ仲裁裁判所の判断を待っているのでしょう。私のユベントスでの立場を知りたいのであれば、メディアがディレクター陣や監督に質問すべきです」
“2023年9月に『テストステロン』の項目で異常値が検出されて暫定的な出場停止処分に置かれたポグバ選手” の処遇は「完全に宙に浮いている状態」となっています。
現在は2024年2月に CONI が下した『4年間の資格停止処分』が有効。ポグバ選手はこの判決を不服として、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に控訴。判断を待っている状態です。
ユベントスは管轄機関の CONI が「ドーニング認定」を下した時点で『ポグバ選手との契約解除』が可能でしたが、『成長令』による所得税減税措置が消滅することを嫌って『契約解除』には踏み切っていません。
また、『ポグバ選手との契約解除に踏み切った後にスポーツ仲裁裁判所が逆転無罪の判決を下すシナリオ』を懸念しているのでしょう。
だから、“事なかれ主義” の対応に終始する現・経営陣の姿勢が如実に現れているのです。
ポグバ選手は2024年6月30日を過ぎたことで『成長令』の適用条件である「イタリアでの在籍2年以上」を満たすことになりました。
7月1日以降は『契約解除』や『給与制限』に踏み切った際、ポグバ選手が『現役引退』を選択してもユベントスは『追加納税』の必要はありません。ユベントスがポグバ選手の件で重い腰を上げるのかに注目です。