ユベントスがエヴラ選手の後継者としてポルトのアレックス・サンドロ選手を狙っているのは周知の事実となっていますが、ここに来て暗雲が立ちこめ始めています。
と言うのも、ユベントスより資金力があるチェルシーが獲得に乗り出す可能性が高まったからです。
昨シーズン、チェルシーはアトレティコからフェリペ・ルイス選手を獲得しましたが、モウリーニョ監督を満足させるプレーを見せることはできませんでした。
モウリーニョ監督自身も「今日か明日には退団することになる」と発言しており、また古巣のシメオネ監督もフェリペ・ルイス選手を高く評価していることからアトレティコ復帰が濃厚と言えるでしょう。
そうなると、チェルシーには左 SB が手薄となるため、補強に乗り出すことが予想されます。ポルトはモウリーニョ監督の古巣でもあり、ユベントスが提示している1500万ユーロの移籍金よりも高額なオファーを出せる資金力はチェルシーにあります。
流石に契約解除金を満額支払う気はないでしょうが、マネーゲームになればユベントスを一蹴できるだけの力は有していると見るべきです。
ユベントスとしては、アレックス・サンドロ選手との契約をまとめられないのであれば方針転換をする必要に迫られます。
今年の夏に左SBを獲得しなければならない事情があるなら、(フェリペ・ルイス選手復帰でポジションを失うと見られている)ギリェルメ・シケイラ選手が代替候補の1番手になります。シケイラ選手はイタリア国籍を有する29歳で、ベンフィカやアトレティコと強豪チームでレギュラーとしてプレー経験があります。
もし緊急性が低い(カセレス選手やパドイン選手でカバー可能)なら、来シーズン以降にモナコのレイヴァン・クルザワ選手を獲得に向けて布石を打っておいたり、フェデリコ・マッティエッロ選手など若手の成長を待つべきでしょう。