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2016年の移籍市場は監督の大移動が起きる?

 2015年夏の移籍市場ではトップクラスの GK が玉突き的に移籍する動きが起きました。2016年はチームを率いる監督が移籍市場の中心となる可能性があります。

画像:ディエゴ・シメオネ監督(アトレティコ)
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 まず、プレミアリーグの前年度王者であるチェルシーがジョゼ・モウリーニョ監督を解任したことでしょう。それにより、資金力のある強豪チームの監督という座が1枠空くことになりました。

 また、バイエルンのベップ・グアルディオラ監督も来季以降の契約延長に応じないことを発表しました。これは魅力的な攻撃サッカーを展開する実績のある監督がフリーとなることを意味し、彼を招き入れたいと考えるクラブ間での獲得レースが始まるものと思われます。

 ユベントスも、この流れによる影響を避けられそうもなく、その場合に向けた準備を水面下で進めておく必要があると言えるでしょう。主な影響としては次のようなことが考えられます。

 

1)クアドラードの去就が不透明に

 モウリーニョ監督がチェルシーを解任されたことで、レンタル移籍でユベントスに加入しているクアドラード選手を完全移籍で獲得できるかの見通しが不透明になりました

 買取義務もオプションも付随していない形式でしたので、完全移籍には交渉が不可欠な状況でした。モウリーニョ監督はクアドラード選手を重用していなかったため、ユベントスへの完全移籍は既定路線だったと言えるでしょう。ですが、チェルシーの新監督が誰になるかが分からない現状では交渉の余地があるかの見通しすらできません。

 ディエゴ・シメオネ監督(アトレティコ)のようにクアドラード選手のことを高く評価している人物がチェルシーの新監督に就任した場合、ユベントス側は獲得そのものを断念せざるを得ないという状況に追い込まれるリスクがあります。

 

2)アッレグリが引き抜かれる可能性

 ユベントスはアッレグリ監督との契約を2017年まで結んでいますが、違約金を支払うことなどプレミアリーグの資金力を持ったチームからすれば許容範囲内の額に収まります。

 “金満クラブ” とも揶揄される世界屈指の資金力を持つクラブのオーナーたちは特に『魅力的で攻撃的なフットボールをすること』と『チャンピオンズリーグに勝つこと』の2点を重要視しています。これらの条件を満たす監督で真っ先に思い浮かぶのはグアルディオラ監督でしょう。

 アッレグリ監督は欧州でのタイトルを獲得した実績こそ持ち合わせていませんが、『選手を上手く起用する柔軟性を持ち、欧州でも結果を出せること』を昨シーズンで証明しています。アンチェロッティ監督に次ぐ、イタリア人監督の2番手の評価を得ていても不思議ではありません。

 おそらく、ユベントス以上の資金力を持つビッグクラブで指揮を執りたいイタリア代表のコンテ監督からこれらのクラブへの売り込みがあるでしょうが、実現度は低いと言えるでしょう。

 なぜなら、クラブに資金を投資する傾向の強いオーナーほど、チャンピオンズリーグを重要視しているからです。この点で欧州の舞台で結果を残せていないコンテ監督はシビアに査定されるものと思われます。また、ユベントスの首脳陣以上の剛腕タイプのオーナーが君臨しており、プライドの高いコンテ監督が上手くやることができるかも未知数です。

 

 ユベントスのフロント陣に求められることは今シーズン(2015/16)が終わるまでにアッレグリ監督との契約を延長するかを決めておく必要があると言えるでしょう。

 チャンピオンズリーグのラウンド16で対戦するバイエルン戦での戦いぶりを見て、どうするかを決断することも1つの手です。ベスト8以上に進出できれば、リーグ戦の結果如何に関わらず、契約を延長すべきだと言えるのではないでしょうか。