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【コラム】チーム状況診断:CB 編

 ヨーロッパでは移籍シーズン真っ盛りということなので、ユベントスの各ポジションごとに補強の必要性などと分析して行きたいと思います。

 GK 編については、懸念点が “ブッフォンの後継者問題” である程度は言及済みですので、(今年の夏については)取り上げる予定はありません。

 まずはセンターバックから行います。

 

 CB についてはどのチームも最低2人以上は不可欠です。3バックを主体に戦うチームでは3名のレギュラークラスの選手を用意する必要があり、怪我などを考慮に入れると4名は確保する必要のあるポジションだと言えるでしょう。

センターバックの選手一覧とプレー時間

 ユベントスの現有 CB は下表の通りです。

表1:ユベントスのセンターバック(2015年6月現在)
選手 生年月日 年齢 身長/体重 利き足
キエッリーニ 1984.08.14 30歳 186 / 70
オグボンナ 1988.05.23 28歳 191 / 86
バルザーリ 1981.05.08 34歳 186 / 79
ボヌッチ 1987.05.01 28歳 190 / 82
マッローネ 1990.03.28 25歳 186 / 75

 CB を本職としているのは、上記の5選手です。カセレス選手も3バック時はセンターバックとしてプレーしていましたが、アッレグリ監督が4バックを使い始めてからは SB としてプレーしているので表から除外しています。

 それぞれの選手たちの出場試合数と出場時間は次のとおりです。

表2:CB の起用状況(2014/15シーズン)
選手 セリエA UEFA CL イタリア杯
キエッリーニ 28 (27) 試合
2,447分
12 (12) 試合
1,080分
4 (3) 試合
351分
オグボンナ 25 (18) 試合
1,751分
1 (1) 試合
77分
4 (3) 試合
226
バルザーリ 10 (9) 試合
768分
6 (2) 試合
296
1 (1) 試合
120分
ボヌッチ 34 (33) 試合
3,015分
13 (13) 試合
1,170分
4 (4) 試合
390分
マッローネ

 データからセンターバックの軸はボヌッチ選手とキエッリーニ選手たったことが読み取れます。リーグ最小失点を記録したこともあり、守備陣は高い評価が与えられることでしょう。

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ユベントスCB陣が抱える課題

 課題点としてはキエッリーニ選手とバルザーリ選手が30代に入ったことが指摘されます。急激に衰える可能性は低いにしても、怪我からの回復に時間を要したり、上手く休ませる必要が出てくるでしょう。

 また、キエッリーニ&ボヌッチのコンビがスピード不足である点も課題と言えば課題です。リーグ戦では相手を押し込む試合がほとんどなので、カウンター対策として1対1に強い CB かスピードのある CB がチームには欠かせません。

 

補強戦略についての評価

 若返りの必要性については、エンポリにローン移籍中のダニエレ・ルガーニ選手(1994年生まれ)がいるので問題とはならないでしょう。

 今シーズンのリーグ戦で『フルタイム出場、かつ、貰ったカードの枚数ゼロ』という記録を作ったほどですのでディフェンスリーダー候補として十分すぎるほどと言えると思います。

 気になる点としてはオグボンナ選手の扱いをどうするかです。ユベントス CB 陣の中で1番スピードがあるのは選手ですので、放出が止むを得ないという選手とは言い切れません。個人的には手薄気味になっている左 SB でオグボンナ選手がプレーするというオプションを検討しても良いのではないかと思います。