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ブッフォンの後継者問題

 ユベントスにはキャプテンを務めるジャンルイジ・ブッフォンの後継者を探さなければならない時期が確実に迫りつつある。彼は現在37歳だが、この問題はそう簡単に解決できるものではない。

パルマ時代のブッフォン

 ブッフォンは1月に37歳になった現在においても、世界最高峰のゴールキーパーである。その牙城を崩せる選手は世界を見渡してもそう多くは存在しない。もし可能性があるとすれば、ノイアーバイエルン)、クルトワ(チェルシー)、ツェフ(チェルシー)、デヘア(ユナイテッド)などごく一握りの選手に限定されるだろう。

 そして何より、選手本人は40歳までNo.1であり続けることを目標としている。つまり2018年に行われるロシアW杯まで現役で(正GKとして)プレーするつもりだと言うことだ。本人はセカンドGKになる気はないことを明言しているのだから、プレーで上回る選手が現れない限りブッフォンゴールマウスを守ることになると思われる。

 2002/03シーズン、チャンピオンズリーグの決勝でユベントスPK戦の末にミランに敗れた。W杯を勝ち取ったブッフォンが唯一手にしていないタイトルがチャンピオンズリーグなのである。このタイトルを手にすることがブッフォンの悲願でもあるので、クラブでのレギュラーポジションをそう簡単に(後継者であると期待される選手に)譲るとは考えられない。ユベントス移籍2年目でチャンピオンズリーグのファイナルへと勝ち進んだのだから、このタイトルを手にするのも時間の問題と誰しもが思ったはずだ。

 

 2年前のシーズンにバイエルンと準々決勝で対決した時にブッフォンは“年金受給者”とベッケンバウワーから攻撃された。しかし、それが誤りであることをプレーで証明した。急速に衰えが来るとは考えにくいが、負傷など万が一の場合に備えて後継者となりうる選手をリストアップしておく必要があることは間違いない

 後継者候補としては現在ジェノアで正GKを務めるマッティア・ペリンが挙げられる。1992年生まれの22歳のGKはイタリア代表の第3GKにも選出されるほどの逸材である。プレースタイルとしては相手FWとのスペースを積極的に消すために動くタイプのGKに分類される。もしユベントスに移籍するとしたら、ロシアW杯明けのシーズンになるのではないだろうか。ブッフォンの控えに甘んじるような選手には思えないからだ。

 もう1人の後継者候補はチェゼーナニコラ・レアーリだ。ペリンと同じ1992年の生まれのレアーリはユベントスからローン中の選手である。ペリンやインテル・ミラノからキエーボにローン中のフランチェスコ・バルディの影に隠れているが、期待される若手選手の1人であることに変わりはない。

 ブッフォンとストラーリの引退時期が近づく状況では、レアーリにユベントスでの出場機会を提供することも十分検討に値することだろう。デヘアのように急激に成長することも考えられるからだ。良いGKは10年以上に渡ってゴールマウスを守ってくれることが期待できる。ブッフォンの後継者選びはそれだけ重要なプロジェクトなのである。