『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によりますと、2024/25 シーズンの UEFA チャンピオンズリーグ出場権を獲得したプレミアリーグのアストン・ヴィラがマッケニー選手やスーレ選手の獲得に興味を示しているとのことです。移籍が実現する可能性はあると言えるでしょう。
アストン・ヴィラの移籍市場を取り仕切っているのはセビージャやローマで GM を務めたモンチ。モンチ GM とエメリ監督のタッグで 2024/25 シーズンの UEFA チャンピオンズリーグ出場権を獲得しました。
アストン・ヴィラがマッケニー選手の獲得に興味を示している理由は「中盤 MF の補充が必要となる状況に備えて」でしょう。
- 2022/23 シーズン終了までの期間で約2億ポンドの損失を計上
- プレミアリーグの定める持続可能性規範に抵触し、勝点剥奪の可能性あり
- 主力売却による資金捻出をすると見られる
- ブラジル代表のドウグラス・ルイス(26)は昨夏にアーセナルとマンCが争奪戦を展開
- ドウグラス・ルイスを売却した場合は代役の確保が必須
モンチ GM は「費用対効果が優れた選手の獲得」と「主力選手の適正価格での売却」の両輪を巧みに回すことで評価を高めたディレクターです。
“現行契約が残り1年で推定年俸250万ユーロからの昇給希望をクラブから拒まれているマッケニー選手” に関心を示すことは普通ですし、ユベントスのマッケニー選手に対する評価次第では移籍成立は十分にあり得るでしょう。
ガゼッタ紙(の執筆者であるデッラ・ヴァーレ記者)は「ドウグラス・ルイスとマッケニー(+スーレ)の交換トレードか?」と書いていますが、これが起きる可能性はほぼ皆無です。
アストン・ヴィラが資金捻出を必要としているなら、ドウグラス・ルイス選手の売却先は「今季のプレミアリーグで自分達よりも上位フィニッシュした3チーム(=マンC・アーセナル・リヴァプール)」にした方が合理的です。
また、スーレ選手の獲得に本腰を入れるのであれば『 “イタリア人のザニオーロ” と “アルゼンチン人のスーレ” の交換トレード』を持ちかけた方が成立しやすいでしょう。
2-7-2 を採用するチアゴ・モッタ監督の下ではザニオーロ選手が最も輝く『トップ下のポジション』が常時存在しているからです。
ドウグラス・ルイス選手の獲得に要する移籍金は「マッケニー選手とスーレ選手の売却」で捻出できたとしても、ドウグラス・ルイス選手の雇用に要する年俸は現在のユベントスではプレミア勢の資金力に太刀打ちできません。
(セリエAのトップクラブでさえも)引き抜かれる側になりつつある状況でユベントスのフロント陣がどのような判断を下すのかに注目です。