ユベントスと今夏の移籍市場で GK の取引を行うと見られているモンツァのガッリアーニ CEO がレガ・セリエAの会合に出席した際に囲み取材に応じていましたので発言の概要を紹介いたします。
アドリアーノ・ガッリアーニ CEO:
「順位表の左側に行くこと(=上位10チームに入ること)は難しいのですが、どうなるかは様子を見守りましょう。
ユベントスのプロジェクトが興味深いものであると言わざるを得ません。コンテとナポリについても同様です。新シーズンは1位から10位までの勝点差が直近のシーズンよりも縮まると信じています。
近年と同様にトップ10の顔ぶれは同じでしょう。順位表の左半分はヨーロッパの他のリーグと同様に硬直化しているからです。
開幕節で避けたいチーム?私にはありません。
日程が簡単か難しいかを話すことが私には理解できません。その日の相手チームのコンディションは分からないのです。
確実なのはアウェイ戦です。私達はホームで戦うことはできませんから。どこに遠征することになるのかを見守りましょう。何も変わることはありません。
シュチェスニー?彼らは私を “コンドル” と呼んでいましたね。ここモンツァでアルツハイマー病の研究施設に寄付するための慈善活動としてワイン作りもしました。
“コンドル” が7月3日に飛び立つことはありません。8月29日から30日にかけて飛び立ちます。だから、待ちましょう」
シュチェスニー選手はアル・ナスルから獲得オファーがありましたが、クラブ間の交渉が妥結せず。アル・ナスルがマンチェスター・シティのエデルソン選手の獲得に動いたことで『シュチェスニー選手の移籍』は頓挫しつつあります。
「そのシュチェスニー選手をモンツァのガッリアーニ CEO が勧誘している」との移籍報道が出ており、それに対する返答が上述のコメントです。
モンツァはシュチェスニー選手に『出場機会』は提供できるものの『同水準の年俸負担』は不可能。「ユベントスがシュチェスニー選手の年俸をほぼ負担する」のであれば、移籍が成立する可能性があるという状況です。
ユベントスは「ディ・グレゴリオを正 GK として確保済み」と見なされているため、「シュチェスニーかペリンのどちらかを売らざるを得ない状態」とガッリアーニ CEO を筆頭に交渉相手から足下を見られた対応をされているのです。
拙い交渉力が露呈している現フロント陣がどのように立て直すのかに注目です。