ユベントスは公式サイト上でBチーム(= Next Gen)の新指揮官にプリマヴェーラを率いていたパオロ・モンテーロ監督が就任したと発表いたしました。モンテーロ監督の初陣は8月11日に開催されるコッパ・セリエCの1回戦のジャナ・エルミニオ戦となります。
モンテーロ監督は1971年9月生まれの52歳。ウルグアイ・モンテビデオ出身で現役選手時代には1996年夏から2005年夏までユベントスに在籍した CB です。
現役引退後は監督業を開始し、2022年夏にユベントスのプリマヴェーラの監督に就任。就任1年目からハイセン選手やユルディズ選手などの超有望株をBチームに送り込んだ手腕がクラブに評価されたのでしょう。
Bチームの指揮官としては異例の『2年契約』が締結されています。
監督 | 勝点 | 戦績 | 得 | 失 | |
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20/21 | ボナッティ | 57 | 16W 9D 5L | 54 | 32 |
21/22 | 57 | 17W 6D 11L | 68 | 48 | |
22/23 | モンテーロ | 56 | 16W 8D 10L | 71 | 56 |
23/24 | 41 | 11W 8D 15L | 45 | 53 |
その一方で懸念点となるのは「就任2シーズン目の 2023/24 シーズンにプリマヴェーラが成績を大きく落としている」こと。
Bチームも選手の新陳代謝が激しい(=若手有望株であればあるほど夏の移籍市場でのステップアップが不可避である)ため、「トッププロスペクト選手を輩出し続けられるか」が評価項目になるでしょう。
Bチームの新指揮官に就任したモンテーロ監督の初陣は8月11日に開催が予定されているコッパ・セリエCの1回戦:ジャナ・エルミニオ戦。リーグ戦の開始前から1回戦が始まるカップ戦です。
リーグ戦は『イタリア南部のグループC』に編入されたユベントスですが、カップ戦では『イタリア北東部のグループ1』に組み込まれました。
移動による疲労はリーグ戦よりも緩和されるため、この利点をどれだけ活かせるかがカップ戦で勝ち上がって行くための鍵となるでしょう。
なお、モンテーロ監督は就任に対して以下のコメントを残しています。
パオロ・モンテーロ監督:
「まずは私を信頼してくれたユベントスに感謝したいと思います。このクラブで指揮を続けられることは私にとって誇りです。目標は選手達の成長の道を手助けすることです。
熱意、喜び、感情、帰属意識が私達の根幹です。このユニフォームへの帰属意識が選手達に伝えるべき最も重要な価値となるでしょう。ピッチに入った時に違いを生み出すものになるからです」
Bチームに期待されているのは「プロスペクトをトッププロスペクトに育て上げてトップチームへ輩出する」ことと「セリエB昇格プレーオフ圏内の順位で終える」ことの2つです。
モンテーロ監督が前任者の実績に肩を並べる結果を残すことができるのかに注目です。