『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によりますと、今夏で現行契約が満了するラビオ選手の引き留めに成功しても代役選手の確保に成功してもクラブが要する人件費は増加が避けられないとのことです。
現・執行部は難しい判断を迫れることになるでしょう。
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ラビオ選手に対する “ユベントス側から” 見た状況は以下のとおりです。
- 引き留めに成功
- 『成長令』の適用対象からは外れる
- 年俸を現状維持で合意したとしても軽減税率が適用できないので人件費は増加
- 年間の人件費:1500万ユーロ超
- 退団となったので代役選手を確保
- ラビオと同等の選手を獲得するには約5000万ユーロの移籍金が必要
- 年間1000万ユーロ弱の減価償却を計上
- “ラビオと同等” であるなら、400万ユーロ近い年俸がおそらく必要
- マッケニー(推定年俸250万ユーロ)からの昇給希望をクラブは拒否している状況
- 年間の人件費:最低でも1700万ユーロ前後
- ラビオと同等の選手を獲得するには約5000万ユーロの移籍金が必要
クラブとしては「 “来季以降は成長令による税制優遇措置の適用対象外となるラビオ選手” に『現状の人件費』で収まるように減給に応じて欲しい」が本音でしょう。
しかし、この申し出にラビオ選手が応じるメリットはありません。「出て行ってくれ」と言っていることと同じですから、このオファーを迂闊に提示していまうと『交渉決裂』が現実味を帯びてしまいます。
通常は「退団した選手の代わりを獲得すれば良い」のですが、ラビオ選手の場合は簡単ではありません。
“国際大会で優勝候補に挙げられる国の代表チームでレギュラーを張っている即戦力の中盤 MF” と同等の選手を『お手頃価格』で獲得するのは非現実的だからです。
ただ、ラビオ選手が『残留』に乗り気でなかった場合は「後任選手の獲得」に乗り出さなければなりません。その準備をしておくことがクラブには要求されるでしょう。
まずは「クラブが今夏で現行契約が満了するラビオ選手の引き留めにどのぐらい注力するのか」に注目です。