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コラム: チアゴ・モッタ監督への懸念点は「週2試合の過密日程での手腕が未知数」であること

 アッレグリ監督を解雇したユベントスは 2024/25 シーズンからチアゴ・モッタ監督を招聘するものと予想されています。チアゴ・モッタ監督への懸念点は「過密日程でも結果を残せるか」に尽きるでしょう。

 2024/25 シーズンに60試合前後の公式戦を戦うであろうユベントスは「その状況下でも結果を残すこと」が要求されるからです。

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 チアゴ・モッタ監督に率いられた 2023/24 シーズンのボローニャは素晴らしいシーズンを送りました。

 コンパクトな陣形と高インテンシティーを維持し、『能動的に仕掛けるスタイル』でクラブ史上初となるチャンピオンズリーグ出場権の獲得に成功しました。この功績は大きく称えられるべきでしょう。

 一方で懸念点もありました。それは「2023/24 シーズンもボローニャは “イタリア国内のみ” の戦いに専念していた」という点です。

 

 チアゴ・モッタ監督は「『基本的に週1試合』のペースであればセリエAで(格下クラブを相手に)圧倒するチームを作って結果を残せる」と示しました。

 ただ、ユベントスの場合は『週2試合が基本』で『レギュラー選手は各国代表選出組』であるため、「固定メンバーでシーズンを乗り切ることは不可能」という現実と向き合わなければなりません。

  • ボローニャ: 42試合
    • セリエA: 38試合(5位・CL 出場)
    • コッパ・イタリア: 4試合(ベスト8)
  • アタランタ: 56試合
    • セリエA: 38試合(3位 or 4位・CL 出場)
    • コッパ・イタリア: 5試合(準優勝)
    • UEFA ヨーロッパリーグ: 13試合(優勝)

 アタランタのガスペリーニ監督は今季(2023/24 シーズン)の後半戦は『超過密日程』でしたが、負傷離脱者の発生を最小限に抑えた上で素晴らしい結果を残しました。

 シーズンに60試合前後の公式戦を消化する場合、全試合で『高インテンシティーのスタイル』を維持するのは不可能でしょう。時間帯や局面などでメリハリを付けるなどの『妥協』が必要になるからです。

 

 過密日程の状況下でもチームを成熟させて成績を残すことができれば、チアゴ・モッタ監督の評価はさらに高まるでしょう。ただ、その状況で指揮をした実績がないことが懸念点になるのは現状では避けようがありません。

 チアゴ・モッタ監督の “挑戦” がどのような結果になるのかが注目点になると思われます。