ユベントスは公式サイト上で双方合意の下、ジョヴァンニ・マンナ 1st team FD との契約が解消されたと発表いたしました。マンナ氏はナポリの SD に就任することが濃厚と見られています。
![ユベントス退団が発表されたマンナ1st team FD](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/a/abyssus/20240522/20240522103048.jpg)
マンナ氏は1988年7月生まれの35歳。スイスのルガーノで FD をしていた2019年夏にユベントスへ加入し、Bチーム(= Next Gen)の SD を担当。
不正会計疑惑問題でトップチームのマネジメント陣が不在となった2023年1月からはトップチームの SD 職を暫定的に遂行し、今季は “1st team Football Director” の肩書きでチームに残っていました。
2024年夏からは「ジュントリ FD とナポリ時代に仕事をしていたスタッフ陣が加わる」と目されているため、クラブ側がマンナ氏を引き止めることは非現実的です。そのため、契約解消で合意に至ったのでしょう。
ユベントスには『マンナ 1st team FD との契約を有効にしたままにする』という選択肢が存在していましたが、それをやるとジュントリ FD など現・経営陣に「なぜそうしたのか」を説明する責務が生じることになります。
その状況は好ましくありませんし、クラブ側としては「止むを得ない判断」なのでしょう。
2022/23 シーズン終了後に初めてメディア取材に応じたスカナヴィーノ CEO は「マンナが予想以上の働きをしてくれた」と讃えていましたし、2023年夏には退団濃厚と目されていたラビオ選手の翻意に成功するなどの功績を残しているからです。
ユベントスを離れたマンナ氏の新天地はナポリが有力視されています。意中の選手を説得できる交渉の実務能力があるため、それを上手く活用できれば実績を積み重ねることになるでしょう。
マンナ氏のスポーツ・ディレクターとしてのキャリアが素晴らしいものになってくれることを願いたいと思います。