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ジュントリ FD :「マンナのナポリ行き?噂にはノーコメント。移籍市場の動きに言及するのは時期尚早」

 ユベントスのジュントリ FD が 2023/24 コッパ・イタリア準決勝ラツィオ戦のファーストレグが行われる試合前に現地中継局『メディアセット』からのフラッシュインタビューに応じていましたので発言の概要を紹介いたします。

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クリスティアーノ・ジュントリ FD:
「マンナ 1st Team FD がナポリの次期 SD に就任するとの一部報道?その件に関するコメントはしません。正直に言って試合に関する言及がしたいのです。

 そうしたことが起きないと言えるか?それに関してもノーコメントです。

 ユベントスにとって重要な試合です。誰かに責任を負わせるのは簡単すぎます。勝つ時は全員で勝ちますし、勝てなかった時は常に共にいます。これが私達のモットーです。ユベントスではクラブから監督・スタッフ陣、選手まで長所や短所を共有していなければなりません。

 デリケートな時期です。最近は上手く物事が運んでいないからです。しかし、即座に状況を好転できると期待していますし、私達は将来に向けた自信を持っています。

 

 現時点で移籍市場や将来のことに関して言及する気はありません。私達は現在に照準を合わせています。基礎を築いているからです。

 今夜、私達はコッパ・イタリア決勝に勝ち進むための前進を試みなければなりません。チャンピオンズリーグの出場権に関しても同様です。私達はそれができると知っていますし、そうしたいと思っています。

 それから、どのコンペティションに出場するのか、どのぐらいの予算があるのかに基づいてユベントスの将来を冷静に決断することになるでしょう。移籍市場のことに関して話すのは時期尚早です。

 正しい移籍市場となり、経済と財政のバランスに配慮した新たなユベントスになるでしょう。イタリア国内ではもちろんのこと国外でも競争力を維持したいと思っています。

 

 シーズン前半と比較すると運に見放されています。前半戦は土壇場での得点が正しい方向へと導いてくれましたが、シーズン後半戦では間違った方向に進むこともありました。

 運命に執着してはなりませんが、日々の仕事には執着しなければなりません。

 技術的なことを言うなら、ヴラホヴィッチは出場停止で数試合を欠場しました。ミリクは負傷離脱。ケーンは4ヶ月ぶりに負傷から復帰。私達は攻撃部門でこれまでになかったほど充実しています。言い訳や弁明をしたいとは思いませんが、これは事実です。

 私達は冷静さを保つ必要があります。ユベントスでプレッシャーを受けるのは特権です。私達は少しでも得点力を高めるためにハードワークをしなければなりませんし、前回の試合よりもポイントは増えました。

 今後の試合ではより勝点を記録するチャンスがありますし、そうなることを期待しています」

 




 

 現状ではオブラートに包まれた質問の内容でしたが、今後は「(スーレ、ユルディズ、ハイセン等)どの若手選手を売却して金策に走るのですか?」との直接的な質問をされることが増えると思われます。

  1. 現在のユベントスに現有戦力を維持する経済的余裕はない
    • 前期決算で9510万ユーロの赤字
  2. ヴラホヴィッチ、キエーザ、ブレメルなど高額な人件費を要する選手の売却には消極的
    • 巨額資金を投じてくれる新規スポンサーの獲得は非現実的
    • 買い手が現れる若手有望株を売却するしかない

 ナポリは育成部門が評価されているクラブではありませんし、ジュントリ FD は『Next Gen 経由で供給された若手有望株』を「トップチームの一翼を担う戦力」よりも「クラブに売却益をもたらす存在」と見なしているのでしょう。

 ジュントリ FD は「(クラブ内での)選手育成」ではなく「(外部からの)選手獲得」で評価を高めて来た “選手補強のスペシャリスト” だからです。

 

 ジュントリ FD の『ナポリ色』が強まれば『Next Gen 経由での若手有望株の供給』は途絶えるでしょう。選べる立場にある若手有望株は “出場機会が平等に与えられないトップチームの下部組織” を敬遠するからです。

 現に “2024/25 シーズンにトップチーム入りが狙えそうな若手有望株” はBチームには見当たりません。経営的には由々しき状況ですし、ジュントリ FD が過大評価されている現状に留意する必要はあると思います。