移籍に関する情報を発信するニコロ・スキーラ記者によりますと、ユベントスがシュチェスニー選手との契約を1年延長する方向で交渉中とのことです。減給への合意は必要となるため、両者で折り合いが付くかが鍵でしょう。
シュチェスニー選手は1990年4月生まれの33歳。ユベントスとの現行契約は2025年夏までですが、ユベントスは「トップチームに登録されている3人の GK との契約がいずれも2025年夏まで」という状況にあります。
Po | 選手名 | Age | 年俸 | 償却費 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
GK | シュチェスニー | 33 | €6.5m | €1.5m | |
GK | ペリン | 31 | €1.7m | €1.2m | |
GK | ピンソーリョ | 33 | €0.3m | - |
正 GK を務めるシュチェスニー選手は30代半ばを迎えつつある 2023/24 シーズンもハイパフォーマンスを維持。この事実が『契約延長時の交渉材料』になることは明らかです。
その一方でユベントス側からするとシュチェスニー選手の推定年俸650万ユーロは『選手の年齢』と『チーム予算』の点からは割高であることは否めません。
したがって、「シュチェスニー選手側が『年俸500万ユーロほどへの減給提示』を容認するか」で交渉の行方は決まってくるでしょう。ブレメル選手よりも高額な年俸は提示できないからです。
また、ユベントスの GK 陣は「3選手とも30代」であるため、“若返りを進めなければならないポジション” であることも事実です。その候補となる選手は現時点で以下の2人です。
- マルコ・カルネセッキ(ITA)
- 2000年7月生まれの23歳
- アタランタに所属
- 正 GK ムッソとポジション争い中
- 2026年夏までの契約
- フランコ・イスラエル(URG + ITA)
- 2000年4月生まれの23歳
- ポルトガルのスポルティングに所属
- 正 GK アダン(36)の控えを務める第2GK
- 2027年夏までの契約
- ユベントスのクラブ内育成選手
本命はアタランタに在籍するカルネセッキ選手ですが、獲得に必要となる移籍金が高騰する可能性を考えるとスポルティングに売却したイスラエル選手を呼び戻すことも選択肢になるでしょう。
“イスラエル選手がスポルティングから売却された際に発生した移籍金の一定額” を得られるユベントスは「その分が割引となる形でのイスラエル選手の再獲得」が可能な立場にあるからです。
ユベントスの GK 陣の若返りは「緊急度と重要度の双方が高い問題」ではなく「緊急度が年々上昇する重要度の高い問題」です。緊急度が MAX になる前にどのような解決策が採られるのかに注目です。