ユベントスは公式サイト上で MF マヌエレ・ロカテッリ選手との契約を2028年夏まで延長したと発表いたしました。2026年夏までの所属契約を有していたため、「2年の契約延長および昇給」で合意となりました。
ロンバルディア州レッコ出身のロカテッリ選手は1998年1月生まれの25歳。
ミランの下部組織で育成され、サッスオーロで経験を積んだ後の2021年夏に期限付き移籍でユベントスに加入。2023年夏に完全移籍へと切り替わったイタリア代表の MF です。
ユベントスとの所属契約は2026年夏まで。ユベントス在籍2年強で公式戦103試合に出場している主力選手であり、「プレミア勢からの関心もあったと思われるロカテッリ選手との契約延長は朗報」と言えるでしょう。
待遇面としては推定年俸が300万ユーロ強にまでアップしたと見られています。年俸水準は「クラブが負担できる適正範囲内」ですし、ロカテッリ選手の昇給によって波紋が起きることもないでしょう。
また、2年間の契約延長によって年間の減価償却費も以下のように変動しました。
23/24 | 24/25 | 25/26 | 26/27 | ||
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償却費 | (旧) | €6m | €6m | €6m | X |
+2年 | €3.6m | €3.6m | €3.6m | €3.6m |
ロカテッリ選手の残存簿価は2023年6月30日の時点で約1800万ユーロ。年間600万ユーロの減価償却費を計上する必要がありました。
それが2年の契約延長で年間の減価償却費は360万ユーロにまで減少。クラブ会計としては「年200万ユーロ強の圧縮」になるため、この部分でもクラブに貢献する形になっています。
ユベントスがロカテッリ選手との契約を2028年夏まで延長したのは「中盤 MF の一角をロカテッリ選手に託す」という期待の表れであり、ロカテッリ選手側も「ユベントスのプロジェクトに納得したから」でしょう。
両者が素晴らしい未来を描いてくれることに期待です。