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公式発表: ペッレグリーニがロヴェッラと同様に買取義務が付随した2年間の期限付き移籍でラツィオに加入

 ユベントスは公式サイト上で DF ルカ・ペッレグリーニ選手が2年間の期限付き移籍でラツィオに加入すると発表いたしました。なお、契約には400万ユーロの買取義務が付随しています。

 ユベントスから発表されたプレスリリースは以下のとおりです。

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選手ペッレグリーニの一時無償譲渡に関する
ラツィオとの合意

 

 トリノ、2023年8月17日 ー ユベントス・フットボールクラブは SS ラツィオと選手ルカ・ペッレグリーニの登録権を2025年6月30日まで一時的に無償で譲渡することで合意いたしました。

 合意には 2023/24 および 2024/25 シーズンで特定のスポーツ目標が達成された場合にラツィオが選手登録権を購入する義務が含まれています。

 購入費は3年分割400万ユーロで合意いたしました。


 

 ペッレグリーニ選手は1999年3月生まれの24歳。2019年夏にスピナッツォーラ選手との交換トレードでユベントスに加入した左 SB です。

 ただ、ユベントスではポジションを確立するまでには至らず。2022/23 シーズンはコスティッチ選手の後任としてフランクフルトに期限付き移籍するも適応に苦しみ、シーズン後半戦はラツィオに加入していました。

 そうした経緯があっただけにラツィオへの “実質的な完全移籍” が決定したことは選手にとってプラスと言えるでしょう。

 

 ユベントス目線での注目点は「ロヴェッラ選手とペッレグリーニ選手の現行契約が延長されているか」です。

表: ロヴェッラとペッレグリーニの年間減価償却費
現行契約 契約延長をした場合
1年延長 2年延長
ロヴェッラ
【残存簿価:€14m】
€4.6m €3.5m €2.8m
ペッレグリーニ
【残存簿価:€6.6m】
€3.3m €2.2m €1.65m
合計 €7.9m €5.7m €4.45m

 ロヴェッラ選手とペッレグリーニ選手の残存簿価は2023年6月30日時点で計2100万ユーロ。

 ラツィオが買取義務で支払う移籍金は「ロヴェッラ選手に1700万ユーロ」で「ペッレグリーニ選手に400万ユーロ」ですから、ユベントスが手にする『両選手の売却益』は『残存簿価の償却』で相殺されます。

 その一方で両選手がユベントスとの現行契約を1年延長していると「ユベントスが負担する減価償却費は年間で200万ユーロ超の軽減」となるのです。(※ 2年延長だと年300万ユーロ超の軽減になる)

 したがって、「両選手が “水面下で” ユベントスの帳簿に対する最後の奉公をしているか」も注目点になるでしょう。

 

 ラツィアーレを公言するペッレグリーニ選手は “心のクラブ” で自らの献身性を示す機会を手にすることになりました。ペッレグリーニ選手がラツィオで素晴らしい選手キャリアを描いてくれることに期待です。