『トゥット・スポルト』によりますと、今夏にユベントスを退団する可能性があるヴラホヴィッチ選手の移籍先として PSG が急浮上しているとのことです。去就問題で揺れるエンバペ選手への圧力として名前が出ているのでしょう。
PSG は来夏に現行契約が満了するエンバペ選手をフリーで放出したくないのですが、選手側がそれを拒絶。両者は緊張関係にあります。
エンバペ選手を今夏で退団させるには『後任の9番』を獲得し、「このままだと 2023/24 シーズンはスタンドからの観戦になるぞ」と “脅し” をかけることが常套手段です。
『そのための9番』としてヴラホヴィッチ選手の名前が急浮上したのでしょう。
ユベントスは「チーム総年俸の圧縮」が経営面でのテーマとなっており、7000〜8000万ユーロの移籍金でヴラホヴィッチ選手の退団を容認するはずです。
この額はエンバペ選手の移籍金で容易に回収できます。また、『達成が簡単な条件による買取義務が付随する期限付き移籍』の形態であっても移籍金の設定額次第でユベントスは放出を認めることでしょう。
ナポリのオシムヘン選手だとデ・ラウレンティス会長が「1億5000万ユーロだ」と移籍金交渉を吹っかけているため、エンバペ選手を売却した後でしか獲得交渉に入ることはできません。
PSG が抱える金銭的負担が大きくなり過ぎてしまうからです。それに「エンバペ選手の売却ができる」のであれば、一連の騒動が起きることもなかったはずだからです。
ユベントスが希望するヴラホヴィッチ選手の移籍金を拠出することができるクラブは限られるだけに PSG の『エンバペ問題』がどのような結末を迎えるのかにも注目です。