スペインの『アス』によりますと、レアル・マドリードがユベントスのヴラホヴィッチ選手を取り巻く状況を見守っているとのことです。CF のベンゼマ選手が35歳であることを考えると獲得に本腰を入れる可能性はあると言えるでしょう。
レアル・マドリードは今夏の移籍市場で FW 陣を補強ポイントに据えると思われます。
『計算できる9番』が今季で現行契約が満了する35歳のベンゼマ選手だけ。昨夏にムバッペ選手を獲得できていれば理想だったのですが、PSG に残留したことで CF の確保が重要課題になっているからです。
レアル・マドリードがヴラホヴィッチ選手の状況を注視している理由は「適正価格を提示すればユベントスは移籍の許可を出す」と見ているからでしょう。
ユベントスがヴラホヴィッチ選手の獲得に費やした移籍金は8000万ユーロ超。2023年夏の時点で減価償却費の残額は5600万ユーロです。この額を大きく上回る移籍金を提示すれば、クラブ側が交渉を門前払いする可能性は低いと思われます。
また、ヴラホヴィッチ選手の推定年俸700万ユーロも(親会社から人件費の圧縮が厳命されていると見られる)ユベントスにとっては重荷になっているはずです。
したがって、資金力を有するクラブから「移籍金1億ユーロ前後の獲得オファー」を受けたのであればユベントスは「移籍容認」の姿勢を採ることでしょう。だから、レアル・マドリードは状況を注視しているのです。
ただ、クラブ間で合意に達しても選手が “意中のクラブ” を有していた場合は交渉は不成立になります。
それにレアル・マドリードが「2023年夏の移籍市場で資金を投じるポジションが FW である保証はない」のです。モドリッチ選手やクロース選手が君臨する MF 陣でベリンガム選手(ドルトムント)の獲得に突き進む可能性もあるからです。
ユベントスは現時点で「ヴラホヴィッチ選手の放出を前提」にして動いていませんし、今シーズンが終了した際に各クラブを取り巻く状況がどのようになっているのかに注目です。