2022/23 UEFA チャンピオンズリーグ第1節 PSG 戦が行われ、エンバペ選手のドッピエッタで2点を先行した PSG がユベントスの反撃をマッケニー選手の1点に抑えて 2-1 で制しました。
試合に先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。
Paris Saint-Germain [3-4-1-2] |
Juventus FC [3-5-2] |
|
---|---|---|
GK | 99: ドンナルンマ | 36: ペリン |
DF | 4: セルヒオ・ラモス 5: マルキーニョス (C) 3: キンペンベ |
3: ブレメル 19: ボヌッチ (C) 6: ダニーロ |
MF | 2: ハキミ 17: ヴィティーニャ 6: ヴェッラッティ 25: N・メンデス |
11: クアドラード 25: ラビオ 32: パレデス 20: ミレッティ 17: コスティッチ |
FW | 30: メッシ 7: エンバペ 10: ネイマール |
14: ミリク 9: ヴラホヴィッチ |
PSG のガルティエ監督は 3-4-1-2 を選択。メッシ、ネイマール、ムバッペの3選手が前線で攻撃陣を牽引する予想された陣容で試合を迎えます。
対するユベントスのアッレグリ監督は 3-5-2 を選択。レジスタにはパレデス 選手を配置し、前線はヴラホヴィッチ選手とミリク選手が2トップを組む布陣で試合に臨みます。
試合が動いたのは5分。左サイドのネイマールが浮き球で DF ラインの背後にボールを送ると、これに反応したムバッペが右足ボレーを決めて PSG が先制する。
押し込まれていたユベントスだったが PSG のハイプレスが弱まった15分すぎから相手陣内に進出できるようになる。すると19分にクアドラードからのクロスにミリクが頭で合わせるもドンナルンマが好守で阻む。
流れを掴んだかに見えたユベントスだったが、22分にヴェッラッティからの縦パスを受けたエンバペがハキミとのワンツーで中央からシュートを豪快に決めて PSG のリードは2点に広がる。
ユベントスは32分にクアドラードが右サイドで自ら得た FK からブレメルがヘディングで狙ったがシュートはクロスバーの上。前半は PSG が2点のリードを持って折り返す。
後半は立ち上がりの47分にコスティッチがミドルを狙うも GK ドンナルンマの正面。一方の PSG はエンバペの折り返しからネイマールが狙ったが GK ペリンがセーブ。
するとユベントスは53分に左 CK をショートコーナーで再開。コスティッチがクロスを送るとファーサイドから飛び込んだ途中出場のマッケニーがヘディングで合わせて1点を返す。
ユベントスは56分にクアドラードのクロスにヴラホヴィッチがヘディングで合わせたが、シュートは GK ドンナルンマが好セーブ。59分にはラビオの強烈なミドルが飛ぶもシュートは枠の左。
一方の PSG は64分にメッシのフリックから抜け出したエンバペが狙うがシュートは枠の右。67分にはメッシが右サイドから巻いたシュートで狙うがこれは枠の左を通過する。
同点に追い付きたいユベントスは81分にクロスが抜けたことでボールを受けたコスティッチからのクロスからロカテッリが決定機を得たが、ヴェッラッティとドンナルンマに阻まれてゴールとはならず。
PSG も90分間際にネイマールとエンバペにチーム3点目の機会が訪れたが、どちらも GK ペリンが好守でゴールを許さず。試合は 2-1 で終了し、PSG が勝利を手にした。
試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。
GK: ペリン 7.0
セリエAでの試合と同じように好パフォーマンスを披露。シュチェスニーの不在を感じさせない出来だった
CB: ブレメル 5.5
デュエルには安定感あった。その一方で潰しに出た後に残った DF 陣があまりに脆弱だったため、これがマイナス評価の要因となるだろう
CB: ボヌッチ 5.0
PSG が誇る3トップとの加速力勝負を挑まれたことで苦境に追い込まれる。得意のビルドアップでも貢献度は少なかった
CB: ダニーロ 5.5
センターバックとしての守備で存在感は見せ付けられなかったが、サイドバックや攻撃参加でチームを下支えを行う。地味だが堅実性が光った
WB: クアドラード 5.5
PSG の左サイドからの仕掛けに応戦。エンバペのスピードには苦しめられたが、期待されたプレーは十分に見せていたと言えるだろう
MF: ラビオ 6.0
中盤でバランスを取り、相手のプレスにも潰されることはなかった。ただ、ポゼンション時は周囲の味方との連携で活きる選手。MF 陣での成熟度不足が評価を下げることになるだろう
MF: パレデス 5.5
ボール奪取などレジスタとして持ち味を発揮。一方で球離れやパススピードが遅く、PSG が今夏で放出に踏み切った理由が分かる試合でもあった
MF: ミレッティ 5.5
PSG を相手にスペースを見つけてパスコースを作り出し続けたことが良い面。ハキミのチェックでボールを失ったことと前半でカードを貰ってしまったことが反省点
WB: コスティッチ 6.0
サイドラインの近くで幅を取っていたが、その制約下でも得点を感じさせるクロスを供給し続けたことはプラス。守備面でも献身性が光っていた
FW: ミリク 5.5
決定的なシュートは前半19分の1本だけだったが、ポストプレーや中盤での守備で献身性を示す
FW: ヴラホヴィッチ 5.5
キンペンベのマークに苦しみ持ち味を消される。PSG の最終ラインを外す術をピッチ上で見つけることに手間取り、怖さはほとんどない状態だった
【交代選手など】
MF: マッケニー 6.5
後半開始と同時にミレッティとの交代で出場。右サイドを主戦場にし、バトルで気後れせずに奮闘。追撃の1発を叩き込み、存在感と持ち味を存分に発揮した
MF: ロカテッリ 6.0
68分にミリクとの交代で出場。前半にミレッティが担っていた役割を担う。81分に相手のミスから決定機が訪れたがヴェッラッティのカバーに阻まれたことが悔やまれる。パフォーマンスは攻守において良かった
DF: デ・シリオ 6.0
73分にクアドラードに代わって出場し、左サイドバックのポジションに入る。PSG の攻撃を弱め、コスティッチを前線に押し出す役目を担うことができていた
FW: ケーン ー
ラビオとの交代で87分から出場。最前線で同点ゴールを狙うも機会が訪れることはなかった
アッレグリ監督 6.0
PSG のワンサイドゲームになる予想もあった中で好ゲームに持ち込んだ。収穫点と反省点が如実に示された試合と言えるだろう。収穫である決定機の創出などを伸ばすチーム作りをすれば連勝街道を進める期待感が持てる
テイラー主審 6.0
足払いだとカードは出さないなど判定基準は一定だった。ダニーロのハンドを PSG の選手が訴えていたが、ヘディング後に右太ももでは VAR の介入がなかったことも妥当。プレミア基準で試合を裁いていた。