2023年夏の移籍市場が開くまで1ヶ月を切ったこともあり、メディアが移籍情報を発信するようになっています。
ユベントス関係で気になるのは『移籍金+若手有望株による交換トレード』が昨夏までと同様に報じられていることでしょう。なぜなら、この手法を採っていたことを理由に勝点10剥奪で FIGC と和解した経緯があるからです。
- ユベントスは『評価額を不当に高めた状態での選手交換トレードによるキャピタルゲイン疑惑』で勝点10の剥奪処分を受ける
- 「今夏の移籍市場でフラッテージを『移籍金+若手選手』での獲得を狙う」と報道
- サッスオーロ:フラッテージを3000万ユーロと値付け
- ユベントス:移籍金2000万ユーロ+評価額1000万ユーロの若手選手
イタリア・サッカー連盟(FIGC)が容認する『若手有望株の評価額算出方法』は明示されていないのです。この状況で『勝点剥奪処分を受ける要因となった取引手法』を用いて選手の獲得を目指すのは愚行と言わざるを得ないでしょう。
なぜなら、FIGC は「『和解締結に至った前例』を根拠にユベントスへの勝点剥奪の処分を下す」という制裁を発動することが可能であり、ユベントスは「経営的なリスクを背負ったまま」を意味するからです。
「移籍金+若手有望株による交換トレード」を(以前と同じように)敢行しても問題にならないのであれば、「勝点10剥奪処分で和解したことは何だったのか」となります。
ユベントスの現経営陣がキャピタルゲイン疑惑で『和解』を選択したことで「移籍金+若手有望株による交換トレードでの選手獲得」は経営リスクとなったのです。
経営リスクとなった『交換トレードでの選手獲得』を報じるイタリア・メディアには疑問を抱かざるを得ませんし、ユベントスの現経営陣が『交換トレードでの選手獲得』を今夏の移籍市場でも考えているなら「経営手腕は乏しい」と言わざるを得ないからです。
“補強に乗り出さなければならないポジション” が存在することは避けられないだけにユベントスのフロント陣がどのような手法で補強に乗り出すのかに注目です。