ユベントスの親会社 Exor のエルカン会長がアニェッリ財団のイベントに出席した際に囲み取材に応じたと『スカイ・イタリア』や『メディアセット』などが報じていましたので概要を紹介いたします。
ジョン・エルカン会長:
「カルチョは私達の国とって重要ですし、ヨーロッパにおいても重要です。ユベントスは問題ではありませんし、解決策の1つです。
私達はイタリアのカルチョが強く、ヨーロッパのサッカーが強い重要な瞬間を生きているのです。ただ、今年もプレミアリーグが強化を続けており、ギャップに対する懸念を抱いています。
フェレーロ会長とスカナヴィーノ CEO は当局への敬意を払いながらすべての職務を遂行しています。ユベントスやティフォージだけでなく、イタリアのカルチョの利益を守るために奔走しているのです。
(ナポリの現 SD である)ジュントーリの引き抜き?彼は数多くの選択肢を有しているのです。決めるのは彼です。
ナポリは祝杯をあげているでしょう。偉大な勝利を祝う理由がありますし、チームはそれを成し遂げました。5試合を残しての優勝ですし、攻撃では信じられない能力を発揮し、守備においても同様でした。
今日ナポリで情熱を耳にし、称賛できるのは良いことです。ナポリの並外れた成功は私達のリーグにとってもイタリアのカルチョにとっても良いことだと思います」
ナポリのジュントーリ SD に関する質問を受けたエルカン会長の返答から以下の点が推測されます。
- ナポリのデ・ラウレンティス会長は「2024年までの現行契約」を理由に『引き抜きのオファー』を門前払いにはしていない
- ユベントス側は『オファー』を提示している可能性が大
- ジュントーリ SD には『ユベントス以外からのオファー』もある
ジュントーリ SD に「ナポリで発揮していた辣腕を当クラブでも発揮して欲しい」と考えるビッグクラブやプレミア勢は複数存在するでしょう。
ユベントスでは「Bチームから輩出された選手の引き上げ(や売却による収益確保)」が “追加で” 要求されると考えられますし、結果を残すための組織体系や待遇も重要になると思われます。
実質的に空席となっているスポーツ・ディレクターに本命候補と目されているジュントーリ氏が就任することになるかの注目です。