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ユベントス、2022/23 シーズン前期は売上高を伸ばすも2950万ユーロの赤字で終える

 ユベントスは公式サイト上で 2022/23 シーズンの前期決算が取締役会で承認されたと発表いたしました。前年同期と比較すると赤字額を 70% 以上の圧縮に成功し、2950万ユーロの赤字で終えています。

 決算の主要項目は下表のとおりです。

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表1:2022/23 シーズンの前期決算【単位:百万ユーロ】
年度 変化量
項目 2022/23 2021/22 数値
売上高 276.2 223.1 53.1 23.8%
事業費 210.6 235.6 (25.0) -10.6%
償却費 84.7 91.7 (7.0) -7.6%
事業収支 (19.1) (104.2) 85.1 -81.7%
税引き前損益 (25.9) (110.8) 84.9 -76.6%
当期損益 (29.5) (112.1) 82.6 -73.7%

 

 2022/23 シーズンの前期決算での売上高は前年同期よりも5310万ユーロ多い2億7620万ユーロでした。

 売上高がアップした要因は「チケット代収入と選手登録権の売却益が倍増以上を記録してコロナ前の7割ほどにまで回復したから」です。このプラス分が1000万ユーロの減少となった放映権料収入をカバーしました。

 また、事業費に関しては前年同期よりも2100万ユーロ少ない2億4240万ユーロを計上。

 こちらは『選手などへの人件費』が約3000万ユーロ減少したことがそのまま決算に反映される形になっています。

 

 スポーツ面に関しては 2022/23 シーズンの後半戦に入ってから一気に復調したため、2022/23 シーズン通期の決算内容は「ポジティブな兆候が現れるもの」になるでしょう。

 ただ、現状では「累積赤字の解消に着手することまではできていない」のです。

 したがって、大型補強が敢行される可能性は低いままでしょう。必然的に「Bチーム(= Next Gen)からの引き上げ」や「他クラブに貸し出し中の若手有望株の呼び戻し」を活用した補強が中心になります。

 また、プレミアリーグの各クラブが補強を再開する経営状況となったため、売却益を手際良く確保することもポイントになると思われます。

 

 クラブが FIGC (イタリア・サッカー連盟)と “場外乱闘” を展開している状況ではありますが、外部の出来事に惑わされずにピッチ上で結果を残し続けることができるのかに注目です。