NO JUVE, NO LIFE!!

- FINO ALLA FINE - ユベントス関係のニュース記事を扱うサイト

ディバラが未払いの給与300万ユーロと契約延長破断による損害5000万ユーロを求めてユベントスと法廷闘争?

 ガゼッタ・デッロ・スポルト』によりますとディバラ選手が「コロナ禍で未払いとなった給与」と「契約延長が破断になったことで受け取れなかった差額」を求めてユベントスとの法廷闘争に持ち込む可能性があるとのことです。

PR

 

 ディバラ選手の代理人弁護士が要求しているのは以下の2点です。

  1. コロナ禍で未払いとなった給与:300万ユーロ
  2. 契約延長交渉が破談になったことによる差額: 5000万ユーロ
    • ユベントス: 総額7000万ユーロの5年契約
    • ローマ: 総額2000万ユーロの3年契約

 未払い分の給与は “ユベントスとの契約下” での件ですから、当時の契約書を精査すれば結論はスムーズに出るでしょう。給与操作問題を捜査しているトリノ地検が先行きを注視しているものと思われます。

 尾を引く可能性があるのは「契約延長交渉が破談になったことによる損害賠償請求が認められるか」です。

 

 ユベントスとディバラ選手は「契約延長で口頭合意」していたものの、“未資格の” 代理人への手数料報酬を巡って交渉がストップ。

 その間にユベントスがヴラホヴィッチ選手を獲得したことでディバラ選手の契約延長は正式署名がされることなく破談に終わっていました。

 ディバラ選手側の主張が認められるには「口頭合意でも契約は有効」と裁判所が認定する必要があるのですが、それが認められてしまうと厄介なことも起こります。

 ユベントスは「 “当クラブとの契約下にあると裁判所に認定された選手” が『正規の手続き』を経ずに同一リーグのクラブに移籍するという損害を受けた」と主張できてしまうのです。

 しかも、ローマ以外の全クラブは「出場資格のない選手が起用されたローマ戦は没収試合になるはずだ」で利害関係が一致するというオマケ付きです。

 チャンピオンズリーグ出場圏内からローマを弾き出すだけでなく、降格圏の1枠に押し込めることができるのです。共同戦線が張られる可能性は高くなるでしょう。

 

 ちなみに、有効な契約下にある選手を『正規の手続き』を経ずに引き抜くと「当該選手」と「引き抜いた側のクラブ」が制裁を受けることになります。Jリーグのジュビロ磐田が記憶に新しいところです。

 ディバラ選手側の「契約延長破談による損害賠償」は認められないと思われますが、「認められたら認められたで “新たな面倒ごと” が生じる」と覚えておいて損はないと思います。