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このままだと 2023/24 シーズンは約2億ユーロの赤字を計上する可能性が現実的にあるユベントス

 アストン・ヴィラとの交換トレードに本腰を入れているユベントスですが、この姿勢を後押ししているのは「現状のままだと 2023/24 シーズンは約2億ユーロの赤字」という切実な事情があるからでしょう。

 UEFA との和解条項にも反する可能性が高いため、金策に走らざるを得ないのだと思われます。

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2023/24 シーズン前期だけで9510万ユーロの赤字を計上

 ユベントスが 2023/24 シーズン前期に計上した赤字額は9510万ユーロ。前年同期と比較して3倍に膨れ上がりました。

表1:ユベントスの決算状況【単位:百万ユーロ】
2022/23 2023/24
項目 前期 通期 前期 通期
売上高 233.4 437.5 173.3
選手登録権益 42.8 70.2 17.3
人件費 131.3 255.4 128.2
他の事業費 79.3 172.2 77.4
償却費 84.7 159.1 67.7
事業収支 (19.1) (99.3) (82.6)
税引き前損益 (25.9) (117.3) (93.4)
当期損益 (29.5) (123.7) (95.1)

 その要因は「 “高給取りのベテラン選手” が退団したにも関わらず、『人件費(≒選手の年俸)』が全く削減できなかった」からです。

 しかも、今季のチーム編成は「実質的にセリエAのみ」を前提に “トップチームでの経験値が少ない若手有望株” が例年よりも多く組み込まれています。その状況下で「昨季と『人件費』が同じは問題」と言わざるを得ないでしょう。

 また、ユベントスは 2023/24 シーズン後期に「大口スポンサーとの新規契約(による収入増)」や「高給取りの選手が退団(したことでのコスト削減)」を行なっていません。

 通期決算では「前期の売上高と事業費がそれぞれ約2倍」となることが有力であり、これが「ユベントスは今期の決算で約2億ユーロの赤字を計上するのでは?」との見立ての根拠になっているのです。

 

2億ユーロ前後の赤字は「過去3番目に入る巨額赤字」

 ちなみに、2億ユーロの赤字は「ユベントスが過去に計上した決算でワースト3位に入ってしまう数値」です。

 2022/23 シーズンの当期赤字額は約1億2000万ユーロ。そこから「UEFA チャンピオンズリーグに出場していた際の収入(=1億ユーロ弱)が消えた分だけ赤字額が拡大」という決算を計上してしまう可能性があるのです。

 その場合は『UEFA との和解条項』を蔑ろにしていることになるでしょう。

 「累積赤字を解消していく経営をすること」との引き換えで「今回は罰金刑のみで UEFA は主催大会からユベントスの締め出しは行わない」に合意しているはずだからです。

 

選手売却益を計上して当期赤字額の圧縮に乗り出すしかない

 現在のユベントスが「約2億ユーロの当期赤字」を圧縮するには『選手の売却』しか有効な術はありません。だから、アストン・ヴィラとの交換トレード交渉が急ピッチで進んでいるのです。

 下表に記した選手は『2024年夏の移籍市場での売却可能リスト』に掲載されていると思われます。

表: ユベントスの2024年夏の移籍市場のおける売却候補
Po 選手名 Age 推定年俸
(税負担)
償却費
(残存簿価)
売却
希望額
MF アルトゥール 27 €5m
(+ €4.3m)
€10.9m
(€21.8m)
€20m
WG キエーザ
【'25年夏】
26 €5m
(+ €4.3m)
€13.3m
(€13.3m)
€40m
MF マッケニー
【'25年夏】
25 €2.5m
(+ €1m)
€5m
(€5m)
€25m
CF ケーン
【'25年夏】
24 €3m
(+ €1.3m)
€9.6m
(€9.6m)
€20m
MF バッレネチェア 23 - €0.6m
(€1.2m)
€10m
RWG スーレ 21 - €0.4m
(€0.8m)
€30m
LWG イリング
【'25年夏】
20 €1m €0.6m
(€0.6m)
€15m
CB ハイセン 19 - - €25m

 “2025年夏で現行契約が満了する選手” は基本的に売却可能。クラブが要求する移籍金に近い提示額であれば、最終的な判断は「(クラブが移籍を容認した上で)選手に委ねる」と思われます。

 ただ、該当の選手が『新天地のクラブからの提示条件』を受け入れない限り交渉は成立しません。このことが金策に走るクラブの足を引っ張る可能性は大いにあると言えるでしょう。

 

 クラブとしての目標は「2023/24 シーズンの当期赤字額を1億5000万ユーロ弱にすること」でしょう。その水準であれば「(前経営陣の問題で) CL 出場権を失ったことが原因」との “言い訳” が使えるからです。

 当期赤字額の圧縮が不可避な状況下で、ユベントスの経営陣がどのような打開策を講じるのかに注目です。