ユベントスは公式サイト上でダニーロ選手との契約を現行から1年延長して2025年までとすることで合意したと発表いたしました。クラブを取り巻く状況が流動的であるだけに主将として期待される選手との契約延長は朗報と言えるでしょう。
ダニーロ選手は1991年7月生まれの31歳。2019年夏にカンセロ選手との交換トレードの形でマンチェスター・シティからユベントスに加入したブラジル代表の DF です。
渡り歩いたクラブの名と比較すると “器用貧乏さ” が否定できなかったダニーロ選手ですが、ユベントスでは「器用さ」が良い形で発揮。最終ラインならどこでもプレー可能な万能 DF として大成しました。
ユベントスでの出場試合数は142試合。ポルトでの4年間で記録した140試合やレアル・マドリードとマンチェスター・シティでの出場試合数の合計値を(4シーズン目の途中で)上回っています。
ダニーロ選手とユベントスの現行契約は2024年夏まででしたから、1年延長して2025年までとなったことは「チームから能力が高く評価されていることの証明」と言えるでしょう。
ユベントスにとってダニーロ選手との契約延長は「実質的な主将が(チーム内外で)過渡期を迎えている状況でチームに留まる姿勢を明確にしてくれた」という点で大きいものがあります。
ユベントスの DF ラインは「若返り」が喫緊の課題であり、新加入選手をサポートしてくれる主将がピッチ上にもいるといないのでは大違いです。
また、イタリア・サッカー連盟(FIGC)との “抗争” がしばらくの間は続くことになると予想されるため、キャリアが狂うことを懸念する選手たちがチームを離れる可能性は否定できません。
しかし、その状況で移籍を選択できる実力を有する主将が『残留』を決断したのです。「ダニーロ選手の決断に続く選手が現れると期待できることはクラブにとっても大きい」と言えるでしょう。
再建期に入りつつあるチームをダニーロ選手が良い方向へと導いてくれることに期待です。