『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によりますと、ユベントスがサッスオーロのフラッテージ選手の獲得に向けて再び動き出しているとのことです。獲得する場合は「余剰人員の放出」で難しい判断を迫られることになるでしょう。
フラッテージ選手は1999年9月生まれの23歳。サッスオーロで頭角を現した “ローマの” 下部組織出身の MF です。
今年1月の移籍市場での「ローマ復帰」が噂されましたが実現には至らず。サッスオーロとは2026年夏までの現行契約を有しているため、獲得には「相応の移籍金」が必要になることは避けられません。
ユベントスがフラッテージ選手に関心を示している理由は「23歳と若いイタリア人選手」で「ロカテッリ選手とのダブルボランチで計算ができる」からでしょう。
ただし、現在のユベントスは不正会計問題を別にしても『フラッテージ選手の獲得』には問題があります。それは「中盤 MF の若手有望株が飽和している」からです。
選手名 | 年齢 | 現行契約 | 備考 | ||
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昇格 | 国籍 | 育成 | |||
ロカテッリ | 25 | 23年夏 | ITA | Figc | |
ニコルッシ (サレルニターナ) |
22 | 26年夏 | 〇 | ITA | Juv |
ファジョーリ | 21 | 26年夏 | 〇 | ITA | Juv |
ラノッキア (モンツァ) |
21 | 26年夏 | 〇 | ITA | Figc |
バッレネチェア (Bチーム) |
21 | 26年夏 | 〇 | ARG | |
ロヴェッラ (モンツァ) |
21 | 24年夏 | ITA | Figc | |
ミレッティ | 19 | 26年夏 | 〇 | ITA | Juv |
“19歳から22歳でクラブ内育成選手の要件を満たすイタリア人 MF” が3選手。いずれの選手とも2026年までの契約があります。また、モンツァに期限付き移籍中のロヴェッラ選手やラノッキア選手の保有権も有しているのです。
トップチームの中盤 MF 陣は「5〜6選手ほど」が基本です。ポグバ選手とロカテッリ選手が2枠を埋めている現状で “若手有望株を放出せずに” フラッテージ選手を獲得するのはチーム編成として望ましくないことは明らかでしょう。
あるポジションを “限られた狭い年齢層の選手だけ” で構成することはチーム編成的に望ましくないため、中盤 MF 陣の若手有望株6選手は遅かれ早かれ「トップチームに残すかどうか」の選別にかけられることでしょう。
「その選別を(フラッテージ選手の獲得に乗り出すことを機に)今夏の移籍市場で行うのか」が注目点になると思われます。