イギリスの『タイムズ紙』によりますと、UEFA がユベントスなどを含む10クラブに対して FFP (Financial Fair Play) 違反による制裁を科すために動いているとのことです。
ただ、今回も制裁対象として名前が出ている PSG は「FFP 違反による制裁」が骨抜きにされています。したがって、ほとんどのクラブは気に留めることはないでしょう。
UEFA が対象にしているのは「2020/21 シーズン」とタイムズ紙は報じています。
ユベントスなど10クラブが対象となっており、イタリア勢ではユベントスの他にインテルやローマの名前が出ています。ただ、ビッグクラブほど制裁に素直に従うことはないでしょう。
その筆頭格が PSG です。PSG は「2020/21 シーズン」と「2021/22 シーズン」の双方で制裁の対象として名前が出ていますが、仮に制裁が下されたとしても “今回も” うやむやになるでしょう。
UEFA の FFP は PSG によって形骸化したも同然だからです。
これにより、UEFA は "Financial Sustainability Regulations" の導入へと舵を切ることになったのです。「クラブへの抑止力としては限定的」と言わざるを得ません。
ちなみにユベントスとバルセロナは『スーパーリーグ構想』の問題で UEFA との関係は断絶状態にあり、「FFP 違反による制裁」についての事前交渉が行えていないと見られています。
落とし所が模索されていない状況で制裁を “一方的に” 発表すれば「和解」の道筋は遠のきます。ユベントスとバルセロナは『スーパーリーグ構想』で「UEFA との対立」を選択しており、処分を素直に受け入れることはないでしょう。
まずはタイムズ紙が報じた「FFP による制裁」が UEFA から発表されるのかに注目です。