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戦術分析: レジスタ役が持ち場に不在ではポゼッションで苦しむのは必然(2022/23 セリエA第2節サンプドリア戦)

 8月22日に行われた 2022/23 セリエA第2節サンプドリア戦は「ボヌッチ選手の不在」と「レジスタ役の選手の動き」が試合結果に影響を及ぼしました。後者の問題はチームとしてトレーニングによる解決を試みなければならないでしょう。

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■ ボヌッチ不在でロングフィードの効果は半減

 ボヌッチ選手の不在が少なからず影響したのは「ロングフィードを選択した局面」です。

 ピッチ中央をコンパクトな陣形で守るサンプドリアに対し、ルガーニ選手はロングフィードによるサイドチェンジを選択。これが少し長くなってボールはサイドラインを割ってしまいました。

 この局面でルガーニ選手が選択したプレーは間違っていません。ただ、ロングフィードのキック精度が「ボヌッチ選手だったら繋がっていただろう」という水準でした。

 それだけに「ボールを保持している局面」ではボヌッチ選手が重要な存在であるとの評価に変わりはないでしょう。

 

■ 持ち場から消えたユベントスのレジスタ役

 ポゼッションを志向するチームがロングフィードを重要視する理由は「相手の守備陣形を間延びさせるため」です。

 上述の前半6分すぎの場面で「ショートパスでの中央突破」は困難を極めます。だから、“空いている逆サイド” に長距離レンジのパスを通そうとするチャレンジは間違いではないのです。

 その一方で前半28分すぎの場面は「選手の配置に問題あり」と言わざるを得ません。“レジスタ役の選手がいるはずのポジション” にユベントスの選手は誰もいないからです。

 レジスタのロカテッリ選手が持ち場を外れたのなら、「インサイドハーフ」か「偽 SB (として振る舞うA・サンドロ選手)」のどちらかが “レジスタの持ち場” に顔を出す必要があります。

 しかし、そのような動きは見られず。ルガーニ選手はロングフィードでボールを蹴り出すことになってしまいました。

 『前半6分すぎの場面』と比較すると「レジスタ役にボールを預ける」ことはレジスタ役のポジショニング次第では容易となるスペースは存在します。

 それを活かせなかった問題はチームとして “トレーニングで” 解消を試みるべきと言えるでしょう。

 

■ 「ロヴェッラの抜擢」は解決策の1つ

 今季第1節サッスオーロ戦と第2節サンプドリア戦で先発した選手に「レジスタ役としての動きを徹底するトレーニングを課す」ことをしないのであれば、「ロヴェッラ選手を主戦レジスタとして抜擢」すべきでしょう。

 ロヴェッラ選手はそれに値するパフォーマンスをサンプドリア戦で見せていたからです。

 86分に相手からファールを受けたロヴェッラ選手は自らリスタートすると DF 陣にボールを預け、相手の CF クアリャレッラ選手の背後でボールを受けるためのポジショニングを行います。

 しかし、パスコースが生まれなかったためボールは右サイドに展開。ロヴェッラ選手も右サイドへと移動します。

 ダニーロ選手からルガーニ選手にボールが戻ったことを受け、ロヴェッラ選手はステップを踏んでクアリャレッラ選手の背中から外れてパスコースを作ります。ただ、ロヴェッラ選手の背後にマーカーがいたためボールは左サイドに戻りました。

 左サイドでデ・シリオ選手がボールを保持した際に前方のミレッティ選手がフリーで浮いており、縦パスが供給されます。

 ロヴェッラ選手は「ミレッティ選手からの横パス」を求めて接近。それと同時にクアリャレッラ選手からの距離も確保し、フリーの状態でパスを待ちます。

 フリーでパスを引き出したロヴェッラ選手は中央をドリブルで持ち上がりミドルシュート。

 ゴールとはなりませんでしたが、最終ラインでボールを左右で動かしている時に “レジスタ役を含む中盤 MF 陣” が持ち場を離れずに細かい動き直しなどで『パスコース』を作り出してシュートに持ち込んだことは評価されるべきでしょう。

 ミレッティ、ロヴェッラ、ラビオの3選手はアトレティコ・マドリードとのプレシーズン・マッチの後半で出場した面々です。プレーで結果を残しているのですから、「出場時間が増えるべき選手」と言えるはずです。

 

 ボールを配球する司令塔であるレジスタ役が “本来の持ち場” にいないことは問題です。その状況を放置したまま公式戦を何試合消化してもチームの連動性は向上しません。

 「主力組にレジスタ役の持ち場も引き継ぐ練習メニューを導入する」か「ロヴェッラ選手を主戦レジスタとして抜擢する」かが当面の解決策となるでしょう。アッレグリ監督がどのような判断を下すのかに注目です。