UEFA は公式サイト上で FFP (Financial Fair Play)に違反した8クラブに罰金を科すと発表いたしました。ユベントスは2300万ユーロの罰金が科されるとのことです。

なお、ユベントスなど UEFA から罰金が科されたクラブは以下のとおりです。
合計額 | 無条件 | |
---|---|---|
モナコ(FRA) | 200万ユーロ | 30万ユーロ |
マルセイユ(FRA) | 200万ユーロ | 30万ユーロ |
ベシクタシュ(TUR) | 400万ユーロ | 60万ユーロ |
ミラン(ITA) | 1500万ユーロ | 200万ユーロ |
ユベントス(ITA) | 2300万ユーロ | 350万ユーロ |
インテル(ITA) | 2600万ユーロ | 400万ユーロ |
ローマ(ITA) | 3500万ユーロ | 500万ユーロ |
PSG (FRA) | 6500万ユーロ | 1000万ユーロ |
UEFA のクラブ財務管理団体(The Club Financial Control Body, CFCB)が FFP 違反を理由に罰金を科したのは上記8クラブ。
財務チェックの対象期間は「2018/19 シーズンから 2020/21 シーズンまでの3期分」です。ただし、2020/21 シーズンはコロナ禍の影響で試合が予定どおりに消化されなかったことで「2021/22 シーズンとの合算」になります。
そのため、このタイミングでの財務審査が行われたのです。
ちなみにユベントスはミランや PSG と同様に「3年間の経過措置による和解(発表資料)」で合意しています。
- 主たる和解事項
- UEFA は各クラブに支払う賞金から『無条件』の 15% に該当する額を差し引く
- ただし、2022/23 シーズン中は留保
- 2022/24 シーズンでの目標に未達の場合は賞金拠出額は 85% に制限
- 和解事項を遵守しなかった場合、以下の制裁を受けることに合意する
- UEFA のAリストへの登録上限を23人に削減
- 新規獲得選手の登録不可
- 3シーズンに渡って UEFA 主催大会から追放
収支を合わせる『ブレークイーブン規制』があるため、「それを遵守する限りは厳しい処分を科す考えはない」が UEFA の姿勢です。登録人数の上限が削減されるのは “2段階目” の制裁だからです。
UEFA としては「UEFA の主催大会に参加する各クラブが得ている賞金を罰金として差し押さえること」をクラブ側が了承すれば『和解』として最も合理的です。
したがって、クラブの経営状況は注視されるものの活動に支障が出ることは現時点では起こり得ないでしょう。
まずはユベントスがピッチ上での結果を残すことに期待です。