『ガゼッタ・デッロ・スポルト』はユベントスが2022年夏の移籍市場でも「チーム総年俸の削減」に主眼を置いた動きをすると予想する記事を報じています。この動きは不可避と言わざるを得ないでしょう。
ユベントスはパラティーチ前 CFO が編成責任者を務めていた時代に高年俸での契約を締結した選手が多数在籍しています。
Po | 選手名 | 推定年俸 | 契約期間 |
---|---|---|---|
DF | デ・リフト | 800 (+400) 万ユーロ | 2024 |
FW | ディバラ | 730万ユーロ | 2022 |
MF | ラムジー | 700万ユーロ | 2023 |
MF | ラビオ | 700 (+200) 万ユーロ | 2023 |
DF | ボヌッチ | 650万ユーロ | 2024 |
GK | シュチェスニー | 2024 | |
DF | A・サンドロ | 600万ユーロ | 2023 |
Po | 選手名 | 推定年俸 | 契約期間 |
MF | アルトゥール | 500万ユーロ | 2025 |
FW | キエーザ | 2022 * | |
DF | クアドラード | 2022 | |
FW | モラタ | 2022 * | |
MF | ベルナルデスキ | 400万ユーロ | 2022 |
DF | ダニーロ | 400 (+100) 万ユーロ | 2024 |
数字はガゼッタ紙が発表した 2020/21 シーズンのものですが、今季も年俸は大きく変動していることはないでしょう。
問題なのは「高年俸を得ている選手の費用対効果が見合っていないこと」です。そのため、今夏の移籍市場でも「高年俸選手の放出」に向けた動きが続くと予想されているのです。
今夏(=2022年夏)の移籍市場では「2023年に現行契約が満了する選手の売却」が検討されるはずです。
- MF: ラビオ(推定700万ユーロ)
- MF: ラムジー(推定700万ユーロ)
- DF: A・サンドロ(推定600万ユーロ)
いずれの選手も売却不可ではありませんし、減価償却もほぼ完了していることから獲得オファーがあればユベントスは選手を放出することでしょう。
また、2022年夏に現行契約を満了する選手とは「現行の年俸水準よりもダウン提示」で契約延長を打診すると予想されます。『買い手市場』が続くことは濃厚ですから、これらの選手との交渉は問題にはならないと思われます。
前フロント陣の “負の遺産” であるのは「ボヌッチ選手との契約延長」でしょう。2023年までの契約を有していたボヌッチ選手と2019年11月に「(昇給を含む)1年延長」をしたからです。
費用対効果の点ではボヌッチ選手への査定も厳しくなります。アリバベーネ CEO が進める若返りとコスト削減が機能するのかに注目です。