2021/22 プリマベーラ・プレーオフが行われ、アタランタと対戦したユベントスは 1-1 で迎えた試合終了間際のチェッリ選手のゴールで勝利し、プレーオフ準決勝に駒を進めました。
試合に出場したユベントスの選手は下表のとおりです。
選手名 | |
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GK | 1: センコ |
DF | 2: サボナ 5: エンゾアンゴ 13: ムハレモビッチ 16: ローヒ(→ 40' st. 7: ハサ) |
MF | 14: ムラッツィ(→ 40' st. 9: チェッリ) 10: ボネッティ (C)(→ 29' st. 26: オミッチ) 3: トゥリッキア(→ 22' st. 4: オミッチ) 11: イリング |
FW | 25: エンバングラ(→ 22' st. 18: トゥルコ) 17: キボツォ |
ボナッティ監督は 4-3-1-2 を選択。イリング選手をトップ下に配置し、前線はエンバングラ選手とキボツォ選手の2トップで試合に臨みます。
最初に決定機を作り出したのはアタランタ。12分にシセ選手のポストプレーからシディベ選手がミドルシュート。しかし、シュートは枠の右へと外れる。
その後は一発勝負のプレーオフであることが影響し、両チームとも相手 GK を脅かせないまま時間だけが経過する。
ユベントスは39分にエンバングラがセンターライン付近から送ったフィードにキボツォ選手が反応。抜け出しには成功したが左足で放ったシュートを引っ掛けてしまい、ボールは枠の右へと外れてしまう。
一方のアタランタは直後の40分にシセ選手が個人技を活かしたロングドリブルからシュートにまで持ち込んだが、こちらはフィニッシュの正確性を欠いて枠を捕らえることはできず。
試合は前半終了かと思われた46分に動く。ユベントスはエンバングラ選手がベルト選手にプレスをかけ、加勢に来たキボツォ選手がボール奪取からカウンターを発動。キボツォ選手からのラストパスを受けたキボツォ選手が合わせてユベントスが1点をリードして前半を折り返す。
ユベントスは53分にエンバングラ選手からのパスを受けたイリング選手が中央で反転して右足シュートを放つも、シュートは枠の左へ外れる。
だが、スコアを動かしたのはアタランタ。62分にジョバネ選手が左サイドからグラウンダーのクロスを入れると、中央で待ち構えていたシセ選手が左足で合わせて 1-1 の同点に追い付く。
ラウンド突破には勝利が必要なユベントスは80分にサボナ選手からのパスを受けたイリング選手が左足で強烈な弾丸ミドルを放つが、これはアタランタの GK サッシ選手が好セーブで応戦する。
試合は後半アディショナルタイムの92分にユベントスは自陣でのファールで得た FK を素早く再開。イリング選手が持ち出してロングフィードを送ると、チェッリ選手が胸トラップから左足シュートを突き刺して土壇場で勝ち越しに成功する。
結局、この1点が決勝点となり試合は 1-2 で終了。ユベントスがローマの待つプレーオフ準決勝に駒を進めた。
なお、ボナッティ監督は試合後に次のようにコメントしています。
アンドレア・ボナッティ監督:
「本当に幸せです。私達はこのチャレンジの難易度は分かっていました。選手たちに満足しています。
試合はやや膠着していました。内容を考えれば妥当でしょう。最後まで信じ続けたことが良かったです。同点にされた後も努力を継続し、挑戦することを止めませんでした。
チェッリ?彼について言うことはほとんどありません。私達はすべてにチャレンジしなければならなかったからです。彼は非常に良かったですし、ゴールを決め、才能を見せ付けました。
今からはローマ戦のことを考えます。数字はローマがリーグ最強であることを物語っています。今季は3度対戦し、私達は未勝利です。勝利を手にすることができることを望んでいます」
ラウンド突破には勝利が必要なプレーオフで同点に追い付かれるも、攻撃的な選手を投入し続けて後半アディショナルタイムに勝ち越しに成功しました。この執念は高く評価されるべきでしょう。
アタランタに勝利したことでユベントスはプレーオフ1回戦を突破。カンピオナートを1位で終えたローマが待つプレーオフ準決勝に駒を進めました。
プレーオフ準決勝も一発勝負で5月27日(金)に行われる予定です。ローマがリーグ戦を上位で終えたアドバンテージを持っているため、勝利が必要な状況であることに変わりありません。
アタランタに劇的勝利した勢いを活かすことができるのかに注目です。