2021/22 カンピオナート・プリマベーラの第11節が行われ、アウェイでペスカーラと対戦したユベントスはエンバングラ選手のゴールで先制するも90分に同点ゴールを許し、試合は 1-1 の引き分けで終わりました。
試合に出場したユベントスの選手は下表のとおりです。
選手名 | |
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GK | 12: スカーリャ |
DF | 2: サボナ 24: デッラバーレ 5: エンゾアンゴ 3: トゥリッキア |
MF | 17: キボツォ(→ 33' st. 28: ストリドンク) 4: オミッチ (C) 10: ボネッティ(→ 33' st. 21: ドラティオット) 11: イリング(→ 40' st. 16: ローヒ) |
FW | 9: チェッリ(→ 40' st. 6: チティ) 18: トゥルコ(→ 21' pt. 25: エンバングラ) |
ボナッティ監督は 4-4-2 を選択。前節ローマ戦からは GK スカーリャ選手と CB デッラバーレ選手が先発した他は同じ選手がスタメンに名を連ねる布陣で試合に臨みます。
膠着した試合で最初にチャンスを掴んだのはペスカーラ。19分にトゥリッキア選手のドリブルコースを制限してボール奪取に成功するとデッレ・モナチェ選手に決定機が訪れる。だが、シュートは枠を捕らえない。
対するユベントスは27分にチェッリ選手が右サイドに展開すると、エンバングラ選手からの折り返しを受けたサボナ選手がシュートを放ったが、こちらも枠を捕らえない。
ユベントスは38分にボネッティ選手のスルーパスに反応したチェッリ選手が勢いを活かして右足でゴール左下に流し込もうとしたが、シュートは枠の左を通過。前半は両チームともに均衡を破れず 0-0 で折り返す。
後半で先に決定機を作ったのはユベントス。47分に左サイドから仕掛けたキボツォ選手は相手 DF に進路を阻まれたが、ボールはイリング選手の足元へと転がり込む。しかし、イリング選手のシュートはゴール前に詰めたチェッリ選手がブロックする形となってゴールとはならず。
64分には右サイドからのパスを中央で処理したチェッリ選手の左足シュートが枠を捕らえたが、これは GK の正面を突く。
試合が動いたのは67分。ユベントスはボネッティ選手が中盤から DF ラインの裏にフィードを出すと、エンバングラ選手が飛び出して来た GK を交わして無人のゴールに流し込んで先制に成功する。
1点を追いかけるペルカーラは74分に右サイドで得た FK からメヒッチ選手がヘディングで合わせたがシュートは右ポストの角を直撃。ユベントスは肝を冷やす。
このまま逃げ切りたいユベントスだったが、ペスカーラは90分に右サイドで得た FK を今後はサコー選手がゴール正面で高い打点のヘディングシュートを決めて土壇場で同点に追い付くことに成功する。
試合はこのまま 1-1 で終了。ユベントスは1点のリードを手にするも試合終了間際に追い付かれ、勝点1を分け合う結果となった。
なお、試合後にボナッティ監督は次のようにコメントしています。
アンドレア・ボナッティ監督:
「勝点2を失ったことは非常に残念です。ペスカーラのような非常にアグレッシブなチームを相手に非常に複雑な試合になることは分かっていましたが、勝点3を持ち帰るためのリードを一時は手にしました。
それができなかったため、対戦相手に甘さを最大限利用されて大きな代償を支払うことになりました。
ペスカーラは試合を通してヘディング能力が高いことを示し、最後にはそれで私達を驚かせました。これらのエピソードも成長の糧となりますし、苦味とともにトリノに戻ります。
次戦に向けて集中しなければなりません」
決定機を効率的に作れる展開ではなかったことに加え、トゥルコ選手が前半途中に負傷交代を強いられた中で先行できた点は評価されるべき部分でしょう。それだけに試合終了間際にセットプレーから同点に追い付かれたことは痛手でした。
ただ、失点はフィジカル面で完全な劣勢でしたからヘディングでゴールを許したことは止むを得ません。むしろ、74分にメヒッチ選手をフリーにしてセットプレーから “あわやの場面” を作られて相手を勢い付かせたことを反省点にすべきでしょう。
プリマベーラの次戦は12月8日(水)に予定されている UEFA ユースリーグ第6節マルメ戦です。
ユベントスはユースリーグのグループステージで首位通過を決めており、消化試合の位置付けで臨むことができます。ボナッティ監督がどのように選手を起用して成長を促すのかに注目です。