2021/22 カンピオナート・プリマベーラ第33節が行われ、アウェイでサッスオーロと対戦したユベントスは 2-2 で引き分けました。
試合に出場したユベントスの選手は下表のとおりです。
選手名 | |
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GK | 34: ガロファニ |
DF | 2: サボナ 6: チティ 13: ムハレモビッチ 3: トゥリッキア(→ 1' st. 16: ローヒ) |
MF | 14: ムラッツィ(→ 33' st. 19: フィウマーノ) 10: ボネッティ(→ 1' st. 26: セクララツ) 4: オミッチ (C) 11: イリング |
FW | 25: エンバングラ(→ 10' st. 29: マレッサ) 9: チェッリ(→ 10' st. 17: キボツォ) |
ボナッティ監督は 4-4-2 を継続。前節エンポリ戦からは GK を含む5選手の入れ替えを実施。前線はチェッリ選手とエンバングラ選手の2トップで試合に臨みます。
試合が動いたのは13分。ユベントスは中央から右方向に向けたドリブルでボールを前進させていたエンバングラ選手からのラストパスを受けたチェッリ選手が左足のダイレクトシュートを決めて先制に成功する。
一方のサッスーロは21分に右サイドを突破したダンドレア選手が深い位置から折り返すと、ゴール前にタイミング良く侵入したアウチェッリ選手が右足でグラウンダーのクロスに合わせて 1-1 の同点に追い付く。
追い付かれたユベントスは32分にドリブルで持ち上がったイリング選手がエンバングラ選手とのワンツーを使ってシュートにまで持ち込んだが、これは GK ビターレ選手がキャッチして勝ち越しとはならず。
逆に直後の35分にサッスオーロは最後尾からのロングフィードをマタ選手とサボナ選手が競り合うと、こぼれ球を手にしたサメレ選手が縦に持ち出して左足で強烈なシュートを叩き込んで逆転に成功する。
逆転されたユベントスは後半開始と同時に2枚替えを実施。テコ入れを図る。
ユベントスは50分にイリング選手が左サイドに展開し、ローヒ選手からのクロスにエンバングラ選手がニアで合わせたがシュートは GK ビターレ選手がキャッチ。追い付くことができない。
それでもユベントスは63分に右サイドを抜け出したムラッツィ選手が切り返しからクロスを送るとマレッサ選手が右足でダイレクトシュート。これが相手 DF に当たって GK のタイミングを外すこととなり、ユベントスは 2-2 の同点に追い付く。
ユベントスは67分にイリング選手の FK が枠を捕らえたが、GK ビターレ選手が CK に逃れる好セーブで応戦。対するサッスオーロは83分にサメレ選手が左45度からの巻いたシュートで狙ったが、こちらは枠のわずかに右。
結局、その後は両チームともにスコアは動かせずに試合終了のホイッスル。試合は 2-2 で終了し、勝点1を分け合った。
なお、ボナッティ監督は試合後に次のようにコメントしています。
アンドレア・ボナッティ監督:
「選手たちが午後のピッチで見せたメンタル的なタフさ、集団の結束力、自己犠牲の精神に大きな満足を覚えています。後半の開始時から複数人を交代してグループ全体の関与を示しました。反応も上々です。
私達は上位勢が勝つことができなかったピッチで勝点1を手にしたのです。
サッスオーロのような非常にフィジカルの強いチームを相手に私達全員の価値を示し、信じられないほど忙殺されたシーズンを強固なグループで乗り切ったという気づきを持ってトリノに帰ります。
この引き分けは2試合を残してスクデットを懸けたプレーオフに到達することを数字的に可能としました。選手たちが作って来た道を具現化するものであり、特別な意味があります」
1点を先制するも前半の内に逆転を許してしまう試合展開でしたが、ハーフタイムを上手く活用することができたと言えるでしょう。精神的にもタフさを示すことができたからです。
サッスオーロ戦での引き分けにより、ユベントスは未消化の1試合がある中でスクデット獲得プレーオフへの出場を手にすることになりました。
チーム名 | 試 | 勝 | 分 | 敗 | 勝点 | 得失 | |
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3 | アタランタ | 32 | 17 | 7 | 8 | 58 | +17 |
4 | カリアリ | 32 | 17 | 7 | 8 | 58 | +14 |
5 | ユベントス | 32 | 16 | 6 | 10 | 54 | +19 |
6 | フィオレンティーナ | 32 | 15 | 6 | 11 | 51 | +2 |
7 | サンプドリア | 32 | 14 | 7 | 11 | 49 | +10 |
プレーオフの出場権は6位以内に与えられます。ユベントスは7位に転落する可能性があるように思われますが、第33節では6位フィオレンティーナと7位サンプドリアが対戦するため、両チームがユベントスの成績を上回ることは数字的に困難です。
だからボナッティ監督はプレーオフ出場という結果を残せた選手たちを讃えたのでしょう。
プリマベーラの次戦は5月11日(水)に予定されているカンピナート第31節カリアリ戦です。ユースリーグの関係で未消化となっていた試合であり、プレーオフでも顔を合わせる可能性があるため、どのような試合になるのかに注目です。