UEFA ユースリーグの関係で延期となっていた 2021/22 カンピオナート・プリマベーラ第30節が行われ、エンポリをホームに迎えたユベントスはハサ選手のゴールを皮切りに3点を奪い、3-0 で勝利しました。
試合に出場したユベントスの選手は下表のとおりです。
選手名 | |
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GK | 1: センコ |
DF | 2: サボナ 5: エンゾアンゴ 13: ムハレモビッチ(→ 1' st. 19: フィウマーノ) 16: ローヒ |
MF | 14: ムラッツィ(→ 35' st. 25: エンバングラ) 10: ボネッティ (C)(→ 15' st. 26: セクララツ) 3: トゥリッキア(→ 22' st. 21: ドラティオット) 11: イリング(→ 15' st. 29: マレッサ) |
FW | 7: ハサ 17: キボツォ |
ボナッティ監督は 4-4-2 を選択。トリノ戦からの変更点はトゥリッキア選手をダブルボランチの一角として起用し、前線はハサ選手とキボツォ選手の2トップで試合に臨みます。
最初に決定機を得たのはユベントス。11分に抜け出したキボツォ選手がスピードを活かした強烈な左足シュートを放つも、これは GK ビアギーニ選手が立ちはだかる。
それでもユベントスは19分にライン間でボールを呼び込んだキボツォ選手からのスルーパスにハサ選手が反応。GK ビアギーニ選手との 1対1 を制し、ユベントスが1点を先制する。
ユベントスは25分に右サイドでのスローインから細かいパス交換でボールを動かし、最後はボネッティ選手がタイミング良くミドルシュート。しかし、ボールは枠のわずかに右へと外れる。
一方のエンポリは29分に右サイドをドリブルで持ち上がったロッシ選手からの横パスを受けたバルダンツィ選手が左足でミドルシュート。だが、シュートはクロスバー。
36分には左 CK にペッツォーラ選手が飛び込んだが、シュートはユベントス DF 陣に当たって枠の外。結局、前半はユベントスが1点のリードを持って折り返す。
後半で先にチャンスを作ったのはユベントス。54分にローヒ選手からのスルーパスに反応したイリング選手が左サイドから切れ込んで左足でのシュートをゴール右下に決め、ユベントスのリードは2点に拡大する。
エンポリは59分にバルダンツィ選手がライン間でのボールキープからシュートにまで持ち込むが、GK センコ選手の正面。
63分にはバルダンツィ選手の仕掛けから生じたこぼれ球を回収したバルジ選手がダイレクトで狙うも、これは GK センコ選手が好セーブ。ユベントスはピンチを脱する。
すると66分にユベントスはセンコ選手からのロングフィードが GK ビアギーニ選手にカットされるも、味方に繋ごうとしたボールがマレッサ選手に渡ってしまう。思わぬチャンスを得たマレッサ選手は無人のゴールにループシュートを決めて3点目。
試合はエンポリが一矢報いることはできず、3-0 で終了。ユベントスは勝点3を積み重ねることに成功した。
なお、ボナッティ監督は試合後に次のようにコメントしています。
アンドレア・ボナッティ監督:
「グループはシーズン後半戦にはっきりと改善しており、ほぼ全選手がゴールを決めており、個人の選手に依存していないことが証明されています。
グループ全体の貢献が非常に重要です。特に私達がシーズンにプレーして来た試合数や野心的な目標を考えると全員が必要なのです。
今日はマレッサのことを嬉しく思います。彼は偉大なクオリティーを持った素晴らしい人物だからです。素晴らしいゴールを決めましたし、選手全員にとっても非常に良いことです」
UEFA ユースリーグで準決勝にまで勝ち残り、カンピオナートではスクデットを懸けたプレーオフ出場権獲得に王手となっているのですからチームとして結果を残せていると言えるでしょう。
また、育成年代であることを活かすために選手に本職とは異なるポジションで実戦経験を積ませていることもプラスです。ポゼッションをする上で「1列前」や「1列後ろ」での『基本的な動き』をスムーズにできることは “違い” になるからです。
カンピオナートは未消化分を含めて残り3試合であり、良い締めくくりができるかがポイントになると思われます。
プリマベーラの次戦は5月7日(土)に予定されているカンピオナート第33節サッスオーロ戦です。連勝を継続することができるのかに注目です。