2021/22 セリエCの昇格プレーオフ・グループ2回戦が行われ、アウェイでプロ・ベルチェッリと対戦したユベントスはコンパニョン選手のゴールで 0-1 の勝利を手にし、全国トーナメント行きの切符を手にしました。
試合に出場したユベントスの選手は下表のとおりです。
選手名 | |
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GK | 1: イスラエル |
DF | 26: バルビエリ(→ 32' st. 2: レオ) 5: デ・ウィンター 4: リッチオ(→ 36' st. 3: ストラマッチョーニ) 6: アンツォリン (C) |
MF | 16: セルサンティ 28: バッレネチェア(→ 32' st. 27: クドリッジ) 17: ズエッリ(→ 9' st. 41: ニコルッシ) 10: スーレ 20: イオコラーノ(→ 9' st. 14: コンパニョン) |
FW | 9: ダ・グラサ |
ザウリ監督は 4-3-2-1 を選択。守備時に中央を厚くし、攻勢時にはスーレ選手とイオコラーノ選手がサイドに開くことで幅を取る狙いを持って試合に臨みます。
最初にチャンスを作ったのはユベントス。10分にスーレがセルサンティとの細かいパス交換からシュートまで持ち込むも、ボールは枠を捕らえない。
16分には左サイドから仕掛けたズエッリからのパスに反応したダ・グラサが左足で狙うが、これはベルチェッリの DF がスライディングで防ぐ。このプレーで得た左 CK からアンツォリンがミドルを放つも、GK リッツォがキャッチしてチャンスは潰える。
対するベルチェッリは24分に右 CK から完璧なタイミングでアウリレッロが強烈なヘディングシュートをお見舞いしたが、GK イスラエルが驚異的な反応で応戦。こぼれ球に詰めたコミのシュートはライン手前でアンツォリンにクリアされてしまう。
29分にはデ・ウィンターと入れ替わったコミが決定的なシュートを放ったが、今後は左ポストを直撃。前半は両チームともにスコアを動かせず、0-0 で折り返すこととなる。
勝ち抜けには勝利が必要はユベントスは53分にコンパニョンとニコルッシを投入。すると、この采配が的中する。
58分にコンパニョンが右サイドをドリブルで持ち上がり、スーレからのリターンパスをペナルティーエリア手前で受けるとミドルシュート。これがゴール左上に決まり、ユベントスが貴重な先制点を奪うことに成功する。
同点でも勝ち上がりとなるベルチェッリは75分にクリアレーゼが左サイドから入れたクロスから最後はブニーノが押し込もうとするが、至近距離から放たれたシュートはクロスバーの上を通過。
一方のユベントスは83分にセルサンティが前線に送ったフィードに反応したダ・グラサが GK との 1対1 を手にするもシュートはクロスバーを叩いてしまい、リードを広げることはできず。
それでもユベントスはサイド攻撃を主体にパワープレーを仕掛けるベルチェッリの攻撃を無失点で封じることに成功。試合は 0-1 で終了し、ユベントスが全国プレーオフへの出場権を手にした。
なお、ザウリ監督は試合後に次のようにコメントしています。
ランベルト・ザウリ監督:
「非常に難しいピッチで勝利することができたのは本当に重要です。最後の1秒まで戦いましたし、私達は勝利に値しました。私達は熱意を持って冒険していますし、喜びを持って準備し、プレーを続けます。
チームは昨年よりも若くなりました。選手たちは経験のある相手とも試合の中で渡り合えることを示したのです。
まだ満足はしていません。私達は全国プレーオフに駒を進めます。ホーム&アウェイ制ですからランダム度は減ることでしょう。
これらの経験は選手たちにとって非常に重要なはずです。セリエCの強豪と戦うことになるため、特に若い選手たちにとっては重要な経験となることでしょう」
これまで苦手としてきたベルチェッリを相手に人工芝のピッチで行われるアウェイ戦で勝ち切ったことが大きな収穫と言えるでしょう。また、オーバーエイジ枠で出場したのが FW のイオコラーノ選手だけだったことも評価のポイントです。
この勝利でBチームはセリエBへの昇格を懸けたグループ・プレーオフを突破。全国プレーオフ1回戦へと駒を進めました。
全国プレーオフからはレギュラーシーズンを3位で終えたチームなどが『シード枠』から参戦してくるため、ユベントスは「どこまで成長できているのか」を示すことが重要になるでしょう。
Bチームの全国プレーオフ1回戦の相手は抽選の結果、グループAを4位で終えたレナーテに決定しました。レナーテとはレギュラーシーズンで対戦し、第36節では 2-1 の勝利を手にしていることがポジティブな要素です。
レナーテとのファーストレグは5月8日(日)に行われる予定です。良い準備をして臨むことができるのかに注目です。