2021/22 セリエA第33節ボローニャ戦はアルナウトビッチ選手のゴールで先制されるも、後半アディショナルタイムのヴラホビッチ選手のゴールで追い付き、1-1 で辛くも引き分けに終わりました。
先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。
Juventus FC [4-3-3] |
Bologna FC [3-5-2] |
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GK | 1: シュチェスニー | 28: スコルプスキ |
DF | 2: デ・シリオ 4: デ・リフト 3: キエッリーニ (C) 17: ペッレグリーニ |
5: スマオロ 17: メデル 6: テアテ |
MF | 11: クアドラード 6: ダニーロ 25: ラビオ |
3: ヒッキー 21: ソリアーノ (C) 30: スハウテン 32: スバンベリ 35: ダイクス |
FW | 10: ディバラ 7: ヴラホビッチ 9: モラタ |
7: オルソリーニ 9: アルナウトビッチ |
ユベントスのアッレグリ監督は 4-3-3 を選択。ダニーロ選手がレジスタに入り、モラタ、ディバラ、ヴラホビッチの3選手が3トップを構成する布陣で試合に臨みます。
対するボローニャのタニガ監督代行は 3-5-2 を選択。アルナウトビッチ選手とオルソリーニ選手が2トップを組み、中盤からソリアーノ選手やスバンベリ選手がサポートする陣容で試合を迎えます。
試合はユベントスが積極性を見せる。4分にダニーロのインターセプトから最後はディバラが思い切って狙うがシュートは枠の上。
対するボローニャは10分にディバラの横パスを引っ掛けてオルソリーニがミドルで狙ったが、シュートはクロスバーの上を通過する。
ディバラは名誉挽回とばかりに14分にゴール正面やや右で得た FK を直接狙ったがが、シュートは枠のわずかに右。
ボローニャは29分に左サイドからのクロスをソリアーノが落とし、スバンベリが左サイドから巻いたシュートを放ったもののシュチェスニーがキャッチ。スバンベリは40分カウンターでゴールに迫ったが、シュート寸前でダニーロが阻止。
両チームともに前半はスコアを動かせず、0-0 で折り返す。
後半で先に決定機を得たのはボローニャ。47分にソリアーノからの横パスを受けたアルナウトビッチが時計回りのターンから左足で狙うもポストのわずかに左。シュチェスニーは1歩も動けず、ユベントスは難を逃れる。
ユベントスは49分にヴラホビッチが左サイドに展開。ペッレグリーニが入れたクロスにモラタが飛び込み、ラビオも詰めたが両選手ともに押し込めず。
すると52分にボローニャはソリアーノにパスが入り、デ・リフトが釣り出されたところをラストパス。これに反応したアルナウトビッチがシュチェスニーをかわして左シュートで均衡を破る。
ユベントスは55分に右 CK からダニーロが頭で合わせたが、これは左ポストを直撃。運に恵まれないユベントスは58分にデ、リフトが交代を余儀なくされてしまう。
攻めあぐねたユベントスは81分にヴラホビッチのパスを受けたモラタがスマオロに倒されるも笛は鳴らず。こぼれ球を狙ったクアドラードのシュートはクロスバー。
だが、このプレーに遅れて VAR が介入。ペナルティーエリア手前での決定機阻止と判定され、スマオロは一発退場。判定に抗議したメデルは暴言でダブルイエローで退場となり、ボローニャは9人での戦いを強いられる。
ユベントスは95分に左 CK をファーでラビオが戻し、モラタがオーバーヘッドシュート。これをヴラホビッチが頭で軌道を変えて押し込んで土壇場で同点に追い付くも、反撃はここまで。試合は 1-1 で終了し、ユベントスは勝点2を取りこぼす結果となった。
試合に出場したユベントスの選手は次のとおりです。
GK: シュチェスニー 6.0
アルナウトビッチに訪れた2度の決定機は手に打ちようがなかった。1点で済んだ幸運に恵まれたと言えるだろう。
DF: デ・シリオ 5.5
久しぶりの右 SB としてまずまずのプレーを見せた。
DF: デ・リフト 6.0
最後尾で奮起していたが、自ら潰しに行かざるを得ない状況に陥った代償が響いた試合だった。交代の理由は軽微なものだと良いのだが。
DF: キエッリーニ 5.5
ボローニャの2トップと戦っていたものの、デ・リフトからアルナウトビッチのマーカーを託されたことを軽視した責任の一端はある。先制点を許す原因の1つとなったことは大きなマイナス。
DF: ペッレグリーニ 6.0
カリアリ戦から続けて左 SB として先発に値するパフォーマンスだった。成長曲線を描けるかがポイントになるだろう。
MF:クアドラード 5.5
慣れない右インサイドハーフで最善を尽くしたが、サイドライン際で見せる突破力は影を潜めていた。悪くはないが、チームのパフォーマンスと同様に低空飛行を続けていた。
MF: ダニーロ 6.0
中盤でのバランス役として機能。40分にはカウンターの芽を摘み、惜しいシュートを2度も放つなど良い仕事をしていた。
MF: ラビオ 6.0
ペッレグリーニやモラタと絶妙な距離感で左サイドからの攻撃を演出。その一方でソリアーノの働きを上手く制限できていれば、さらに素晴らしかった。
FW:ディバラ 4.5
“動かない王様” だった。ディバラでなければできないプレーがあった訳でなく、ディバラがチームをヨーロッパリーグに導いたとしても驚きではない。
FW: ヴラホビッチ 6.5
得点を奪うために最前線でチームを鼓舞し続け、最後の最後に結果をして示した。このメンタリティーは得点に関係なく評価されるべきだろう。
FW: モラタ 6.0
ヴラホビッチとともにゴール前に顔を出し、得点への積極的な姿勢を見せた。守備時のタスクは整理する必要があるが、チームへの貢献度は高いものがあった。
【交代選手など】
DF: ボヌッチ 5.5
59分にデ・リフトとの交代で出場。
MF: ベルナルデスキ 6.0
ディバラに代わって59分から出場。サイドからクロスを供給する役割を担った。
MF: ザカリア 5.5
ペッレグリーニとの交代で59分から出場する。右インサイドハーフを担当するも、持ち味を出すまでには至らなかった。
DF: アレックス・サンドロ ー
74分にキエッリーニとの交代で出場。3バックの左ストッパーを担当。
FW: ケーン ー
86分にデ・シリオとの交代で出場する。
アッレグリ監督 5.0
守備への貢献度の低いディバラとモラタを同時起用し、ボローニャの最終ラインを慌てさせるようなプレスを最初から放棄していた。攻撃は中盤を飛ばしたミドルレンジの縦パスを中心にしており、自滅は必然だろう。
サッキ主審 6.0
2人退場は驚きだが、2人のメデルは自業自得。1人目は決定機の阻止なのだから判定は妥当だろう。リスク・マネジメントが機能していれば、ボローニャの退場はスマオロだけで済んだはずだ。もっと言えば、クアドラードのシュートが枠に飛んでいれば VAR の介入がなかったかもしれない。