アリアンツ・スタジアムで行われた 2021/22 セリエA第33節ボローニャ戦に 1-1 で引き分けたユベントスの監督・選手による試合後コメントを紹介いたします。
マッシミリアーノ・アッレグリ監督:
「4位の座を確保するために1歩ずつ進んでいく必要があると認識しています。試合は複雑でしたし、前半の後は散々でした。直近は失点が増えていますので改善を続けなければなりません。
今、私達はコッパ・イタリアに向けた準備をしています。グラスの半分が水で満たされている状態です。シーズンの序盤はこれらの試合で敗れていたでしょう。
同点に追い付いた後は2プレーしかできなかったとしても逆転を狙うべきでした。11対9で数的優位だったからです。チャンスがある時にゴールを決めなければなりません。この時期になると体力が落ちて来るからです。
まだ、仕事を続けなければなりません。フィオレンティーナ、ラツィオ、ローマが追い上げています。焦らずに集中しましょう」
レオナルド・ボヌッチ選手:
「試合終了間際に全員で前に出てゴールを奪うためにプレッシャーをかけ、同点ゴールが実現しました。ラストパスの精度がもう少し高ければ2点目が取れていたでしょう。
残念です。勝点3があれば多くのものを得られていたでしょうから」
辛くも勝点1を獲得するに留まった試合でした。上位勢との直接対決ではありませんし、試合に向けた準備期間は両チームとも同じだったことを踏まえると「ユベントスのチーム状況は芳しくない」と言わざるを得ません。
この試合でも先発起用されたディバラ選手が攻守で足を引っ張ることになりました。特に守備時にプレッシングでの貢献は皆無に近く、3トップでボールへのプレッシャーをかけているのはヴラホビッチ選手だけという状況でした。
また、4人の DF 陣と3人の MF 陣で守り切れたとしても前線の3トップが「カウンター時に効果的なポジショニングをしている」と言う訳でもありませんでした。この “チグハグさ” はシーズン終盤戦での致命傷となるでしょう。
アッレグリ監督がディバラ選手と “一蓮托生” をする覚悟なのでしょう。ただ、第1次政権の時とは違って「ディバラ選手を気持ち良くプレーさせるための舞台を整えてくれる歴戦の猛者はもういない」のです。
この現実を受け入れた上で最善解を示すのが現実主義者であるアッレグリ監督の役割です。役割を果たせないのであれば、今季終了後に5年連続での監督解任となっても止むを得ないと思われます。