『トゥット・スポルト』によりますと、ユベントスがデ・リフト選手との契約を1年延長するために動いているとのことです。目的は「今夏での流出を防ぐため」とのことですが、契約解除条項が残っている限りは根本的な解決とはならないでしょう。
デ・リフト選手とユベントスの現行契約は2024年夏まで。これを「1年延長するのではいか?」とトゥット紙は報じています。
年齢 | 現行契約 | 新契約 | |||
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年俸 | 特筆事項 | 年俸 | 特筆事項 | ||
2022年夏 | 23歳 | €8m (推定) |
解除条項 (€120m) |
€8m (推定) |
解除条項 (€120m) |
2023年夏 | 24歳 | 解除条項? (€120m↓) |
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2024年夏 | 25歳 | 契約満了 | |||
2025年夏 | 26歳 | ー | ー | 契約満了 |
ただ、『新契約』によってデ・リフト選手の流出が防げるのか微妙です。理由は『契約解除条項』が残ったままと見られているからです。
デ・リフト選手の現行契約には『2022年夏と2023年夏に有効となる契約解除条項が存在する』とされており、その額は1億2000万ユーロと予想されています。
つまり、今夏にニューカッスルのような “資金力のあるクラブ” が「契約解除条項に定められた金額を払う」と言えば、ユベントスの意向に左右されることなくデ・リフト選手を獲得できる状態なのです。
移籍が不成立になるのは「選手が移籍に乗り気ではない場合」に限られます。したがって、デ・リフト選手の契約に『契約解除条項』が残っているのであれば、「流出」の噂は常に付きまとうことになるでしょう。
トゥット紙が主張する「今夏での流出を防ぐための契約延長」ですが、その代償は「来夏以降に『契約解除条項』を使った退団のリスクが高まる」ことです。
(ビッグクラブでもコロナ禍による経営面への打撃で資金の捻出が難しい)
「契約延長」と「契約解除条項の金額引き下げ」を交換条件にしているのですから、そのリスクを天秤にかける必要があるのは自明です。ユベントスのフロント陣がどのように対処するのかに注目です。