『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によりますと、イタリア時間の7月11日午後にバイエルンのサリハミジッチ SD がトリノ・カゼッレ空港に到着し、ユベントスとデ・リフト選手の移籍交渉が始まるとのことです。
クラブ間の隔たりが残っているため、今週中に妥結できるかがポイントになるでしょう。
バイエルンのサリハミジッチ SD は現地11日(月)の午後にトリノ北西部にあるカゼッレ空港に到着。ユベントスとデ・リフト選手に関する話し合いが行われていることを記者に認めました。
ただ、ユベントスとバイエルンの間で「デ・リフト選手の評価額」に対する隔たりがあるため、交渉が妥結する気配はありません。したがって、両クラブが落とし所を見付けられるかが鍵になります。
現状を整理すると以下のようになるはずです。
移籍金 | 立場・備考 | |
---|---|---|
1億2000万ユーロ (※ 契約解除金) |
JUV | この額を払ってくれるのが理想 |
FCB | 契約解除金を支払って引き抜くなら、サリハミジッチ SD がトリノに出向く必要はない | |
8000万ユーロ | 2019年夏にバイエルンがリュカ・エルナンデス選手を獲得するために支払った移籍金 | |
6000万 〜7000万ユーロ |
JUV | (今夏だと間違いなく)門前払いをする提示条件 |
FCB | この額でデ・リフトを獲得することができれば理想 |
ユベントスとバイエルンは経営陣の思考が似ているため、どちらのクラブも「こちらが希望する条件で交渉が妥結することはない(=譲歩が不可避)」と認識しています。
また、デ・リフト選手の獲得には「クラブ史上最高額の移籍金になることも止むを得ず」との認識があるのでしょう。だから、予算オーバーを容認する権限を持ったサリハミジッチ SD が “出陣” しているのです。
とは言え、バイエルンであっても契約解除金を満額支払うことはないはずです。コロナ禍による影響もあり、その額だと「割高」になってしまうからです。
クラブ間の交渉は今週が山場になると考えられますし、リュカ・エルナンデス選手の獲得に費やした移籍金の額に向けた歩み寄りが見られることでしょう。交渉の進捗に注目です。