アーセナルから熱視線が送られているアルトゥール選手ですが、クラブ間の移籍交渉は暗礁に乗り上げた状況となっています。アーセナル側の要望はユベントスにとっての見返りが薄いため、このまま時間切れとなる可能性もあります。
PR
状況は整理すると以下のようになります。
- アーセナルの目論見
- トーマス選手と組ませられる中盤 MF が不足中
- ティーレマンス選手(レスター)やB・ギマランイス選手(リヨン)が本命
- 上述の選手は今冬での獲得は困難
- アルトゥール選手を期限付き移籍で獲得を目指す
- ユベントスを取り巻く状況
- 中盤 MF での余剰人員はラムジー選手であってアルトゥール選手ではない
→ 代替選手の確保が必須 - 期限付き移籍でアルトゥール選手を出すメリットなし
- 現行契約は2025年まで
- 移籍金の減価償却費も多額
- クラブの財政状況は思わしくない
- 中盤 MF での余剰人員はラムジー選手であってアルトゥール選手ではない
アーセナルとしては「給与を全額負担する半年間の期限付き移籍」でアルトゥール選手を獲得できれば “儲けもの” です。なぜなら、今シーズン終了後に『本命選手』か『アルトゥール選手の完全移籍』を交渉できる状況になるからです。
一方のユベントスは「アーセナルの要望を満たす取引」に応じた場合のメリットが少なすぎます。だから、交渉が暗礁に乗り上げているのです。
アルトゥール選手を「アーセナルに半年の期限付き移籍で出す」と言うことは「チームの余剰戦力」という扱いです。“余剰戦力と見なされている選手” が半年後には戻って来るのですから、この条件は飲めないものです。
期限付き移籍先で評価を上げてくれれば良いですが、出場機会が限定的だと目も当てれなくなります。しかも、減価償却費分をローン費として負担しないのですから、経済的な恩恵も少ないと言わざるを得ないでしょう。
トーマス・パルティ選手との交換トレードならユベントスはアルトゥール選手の放出に応じると考えられますが、この打診はアーセナルが拒絶するでしょう。
代役の確保が困難であることに変わりはないため、このまま時間切れになる可能性が高いと思われます。