『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によりますと、アーセナルからの関心が報じられているアルトゥール選手の代役を確保できるのであればユベントスは放出を容認するとのことです。ただ、代役は簡単には獲得できないでしょう。
アーセナルが中盤 MF の獲得に動いていることは事実です。選手層が薄くなっていますし、アルテタ監督も「補強」が念頭にある発言をしているからです。
獲得の本腰を入れていたと見られるのはリヨンのブルーノ・ギマランイス選手ですが、リヨンと移籍金での折り合いが付かずに方針転換を強いられた(≒ アルトゥール選手の獲得を模索した)と見られています。
確かに1ヶ月前のアルトゥール選手なら移籍の可能性は現実味があったことでしょう。ところが、ユベントスの中盤 MF 陣の役割が下表のように変わりつつありますことが思わぬ問題となりました。
役割 | |
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ロカテッリ | レジスタ役が固定だと狙い撃ちにされるので “2人” で役割を分担して担当。試合の状況に応じて役割を入れ替える ・1人は『2CBと3バック』、もう1人は『レジスタ』 ・1人は『レジスタ』、もう1人は『インサイドハーフ』 (A・サンドロ、ロベッラ、ファジョーリ etc) |
アルトゥール | |
ラビオ | |
(他候補) | |
役割 | |
マッケニー | "Box to Box" の『8番』 ・ビルドアップ時にFWとのポジションチェンジも |
ベンタンクール |
12月初旬までは「獲得オファーがあるなら移籍可」だったのですが、年明けの1月には「代替選手の確保ができないなら移籍は不可」になっている状況です。
これまではベンタンクール選手をビルドアップに参加する役割だったのですが、相手チームから狙われてピンチを招く場面が散見されています。
アルトゥール選手は “その状況” を回避できますし、放出する場合は「それができる選手の獲得」が条件になるのは当然のことでしょう。
ユベントスがアルトゥール選手を放出した際の代替選手として狙っていると噂されているのが「リヨンのブルーノ・ギマランイス選手」です。アーセナルが移籍金で折り合いの付かなかったのですから、ユベントスも同じ結果となるでしょう。
中盤 MF でユベントスが放出できるのは(現状では)ベンタンクール選手だけです。アルトゥール選手を放出した際の代替選手の獲得が困難なことから、移籍交渉は暗礁に乗り上げると思われます。