2022年1月の移籍市場が開くまで1週間を切り、移籍交渉が本格化することが予想されます。ユベントスは今季で契約満了となる選手が5選手を擁しているため、夏に動ける準備が求められることになるでしょう。

2022年夏の移籍市場で動きが出ると予想される選手は下表のとおりです。
21/22 | 22/23 | 23/24 | |||
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Po | Name | Age | |||
GK | ペリン | 29 | x | x | |
DF | デ・リフト | 22 | Opt Out | ||
A・サンドロ | 30 | x | |||
クアドラード | 33 | x | x | ||
デ・シリオ | 29 | x | x | ||
MF | ラムジー | 31 | x | ||
ラビオ | 27 | x | |||
キエーザ | 24 | Buy (50m) | |||
ベルナルデスキ | 27 | x | x | ||
FW | ディバラ | 28 | x | x | |
モラタ | 29 | Option (35m) |
■ 契約期間が残り半年となれば、他クラブと自由に交渉が可能
まずは「現行契約が残り半年となる選手の去就」です。契約の残り期間が半年以下になれば、現所属チームの許可を得ることなく他クラブとの交渉が可能になるからです。
ユベントスではディバラ選手やクアドラード選手など5選手が対象です。
コロナ禍でビッグクラブの収益が悪化している状況ですから、「フリーでの選手獲得」が基本となるでしょう。したがって、「他チームからの評価も聞きたい」と考えられる実力者は争奪戦になりやすく、ユベントスでは「ディバラ選手の扱い」が難しくなるでしょう。
ディバラ選手の気持ちが移籍に傾いているなら、クラブは来季以降を見据えて『ディバラ選手抜きのチーム作り』をすべきだからです。
■ 夏の移籍市場で『現行契約に含まれたオプション』が絡んでくる選手の存在
次に、2022年夏の移籍市場で契約オプションが絡んでくる選手の存在です。
デ・リフト選手は来夏から契約解除条項が有効になると言われており、オプトアウトを(選手サイドに)発動されてしまうとユベントスは CB の即戦力が最優先事項になります。
来夏は『キエーザ選手の買取義務』を行使しなければなりません。また、『モラタ選手の買取オプション』を行使するかの決断も求められています。
予算を踏まえながら、“来季の選手層を睨んだ起用方法” がシーズン終盤が近づくほど要求されることになるでしょう。
■ 2022年夏に現行契約が残り1年となる選手に買い手が現れるかどうか
ユベントスには2023年夏に現行契約を満了する選手がラムジー、ラビオ、A・サンドロと3選手います。
現行契約が残り1年となった選手は「売却(による換金)」か「契約延長」かの判断を下すことが一般的です。ただ、コロナ禍で「売却」が極端に難しくなっている状況による影響は避けられません。
ユベントスはラムジー選手との契約解除も厭わないはずですが、2023年夏にユベントスとの契約が満了する3選手は「チーム内での高給取り」で移籍先が簡単には見つからないでしょう。
それだけに獲得を希望するクラブが現れた際に「タダ同然でも放出に応じるべきか」を今冬の段階から結論を導き出す準備をしておく必要があるはずです。
「素人」と揶揄された前・執行部との違いを現・執行部が見せることができるのかに注目です。