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ユベントス、今シーズンでの現行契約満了組に「年俸 15% 減での契約延長」を打診中?

 トゥット・スポルト』によりますと、今シーズンでユベントスとの現行契約が満了する選手に対して年俸を 15% ほど削減した形での契約延長が打診されているとのことです。選手によって対応が異なるでしょう。

画像:トゥット・スポルトの一面(2022年1月21日付)
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 記事は1月21日の一面に掲載されたものです。コロナ禍に見舞われるまでは「放映権バブル」で選手の年俸は青天井で上昇しており、このような一律での削減は起こりにくい状況でした。

 ところが、コロナ禍でクラブ経営は軒並み悪化。スタジアムの観客動員率に制限が設けられていないプレミアリーグ勢を除き、コストの大部分を占める人件費(≒選手の年俸)の削減に踏み切らざるを得ない状況となっています。

 だから、ユベントスのアリバベーネ CEO は “コスト・カッター” として嫌われ者になりつつあるのです。

 

 今季でユベントスとの現行契約が満了する選手に目を向けますと、状況は一様ではありません。「年俸 15% 減での契約延長に応じる可能性が高い選手」から「決裂の可能性が高い選手」もいるからです。

 “34歳になるクアドラード選手” や “第3GK のピンソーリョ選手” は「ダウン提示」が不可避です。彼らは「(実質的な)複数年契約」が落とし所となるため、契約延長での合意は難しくないと考えられます。

 「(国外の)他クラブからのオファーを評価したい」と考えるのはベルナルデスキ、デ・シリオ、ペリンの3選手でしょう。いずれの選手も実力者で「相応する契約条件を手にする価値がある」からです。

 ただ、コロナ禍で移籍市場が「圧倒的な買い手市場(= 選手を獲得する側のクラブが有利)」なのです。「年俸 15% 減」が最低ラインではなく、オファーを天秤にかけていると「年俸 20% 減」など条件が引き下げられる可能性にも留意が必要となるでしょう。

 最後に「年俸の引き下げでは割に合わない」のがディバラ選手です。この条件では合意しないとアリバベーネ CEO は分かっているでしょうし、“年俸アップを求める選手側” との綱引きをしているに過ぎません。

 「基本年俸の引き下げが不可避だが “エースであるディバラ” のために年俸アップの決断を下した」と言うための布石です。交渉は双方の譲歩で妥協点を模索する行為であり、初期条件は変更可能である認識を持っていないと騒ぎが大きくなる問題があります。

 

 チーム総年俸の削減の本丸は “来夏(= 2023年夏)に現行契約が満了する選手” です。ラムジー、ラビオ、A・サンドロの3選手の去就に関する動きが今夏に向けて本格化することになるでしょう。