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2021/22 シーズンのセリエAを率いる主要な監督(2021年6月11日時点)

 例年では見られないほどの監督大移動が起きているセリエAですが、2021/22 シーズンのセリエA上位勢を率いる監督の顔ぶれはほぼ固まりました。残っているのは吉田麻也選手が所属するサンプドリアぐらいと言えるでしょう。

画像:ティフォージからセリエA昇格の手荒い祝福を受けるアレッシオ・ディオニージ監督(写真・左)

 6月11日現在での監督の顔ぶれは以下のとおりです。

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表: セリエA上位勢の監督人事
2020/21 2021/22
インテル コンテ
【契約解除】
インザーギ
ミラン ピオーリ
【-2021/22】
ピオーリ
アタランタ ガスペリーニ
【-2021/22】
ガスペリーニ
ユベントス ピルロ
【解任】
アッレグリ
ナポリ ガットゥーゾ
【退任】
スパレッティ
2020/21 2021/22
ラツィオ インザーギ
【契約満了】
サッリ
ローマ フォンセカ
【契約満了】
モウリーニョ
サッスオーロ デ・ゼルビ
【契約満了】
ディオニージ?
(現・エンポリ監督)
サンプドリア ラニエリ
【契約満了】
ビエラ?
ベローナ ユリッチ
【途中退任】
ディ・フランチェスコ

 

 ベローナはディ・フランチェスコ監督の就任を発表。ラツィオも “匂わせ” ツイートをした後にサッリ監督の就任を公表し、残すはサッスオーロとサンプドリアの2チームです。

 サンプドリアがエンポリからディオニージ監督を引き抜くために動いていたのですが、状況が一変。デ・ゼルビ監督が退任したサッスオーロがエンポリとの良好な関係を活かしてディオニージ監督の引き抜きが目前と『スカイ・イタリア』などが報じています。

 セリエBを制してエンポリを昇格させたディオニージ監督は現行契約がまだ1年残っています。そのため、エンポリに『ディオニージ監督との契約解除に合意させること』が不可避であり、クラブ間が良好であるサッスオーロがそれに成功したとのこと。

 「サッスオーロが保有する若手有望株とのトレード」が決め手になったと伝えられています。

 

 ユベントス絡みで言うと、サッスオーロに若手有望株を手放す意向が報じられているのですから『ロカテッリ選手との交換トレード』が成立する可能性が高まりつつある状況です。

 サッスオーロの本心は「移籍金のみでの支払い」でしょう。ただ、セリエAで通用する期待値がある若手有望株を複数獲得できる機会があるなら、『金銭+交換トレード』に譲歩することは現実的に考えられるからです。

 一方、ディオニージ監督の引き抜きが叶わなくと目されているサンプドリアはニース(フランス)を率いるパトリック・ビエラ監督が新監督として噂されています。

 

 セリエAの上位勢を率いる監督の顔ぶれが定まったため、欧州選手権の裏側で移籍交渉が進むことでしょう。選手は EURO 後に決断を下す考えであってもクラブ間の事前交渉は完了しているはずだからです。

 各クラブが新監督のためにどのような補強をするのかに注目です。